疲労の原因は脳

3月9日の日経新聞夕刊くらし欄が、「脳の疲労 要注意」を特集していました。「運動すると筋肉中に増える乳酸が疲労の原因という説」は、否定されたのだそうです。
これに代わるのが「脳原因説」で、臓器の働きを調節し、体のバランスを維持する自律神経を酷使した結果が疲労だと考えられています。

私は、運動による疲労と、頭を動かすことによる疲労と、寝ていないことによる疲労の3つがあると思っていました。体を動かすと、特に激しく運動したり、長時間体を動かすと疲れますよね。
しかし、体を動かさなくても、じっと座って本を読んだり原稿を書いたりしていると、疲れます。お腹も減ります。脳を使うことは、エネルギーを使うとともに、疲労を蓄積します。人の相手をして、難しい話をしていても疲れますよね。体や筋肉はほとんど動かしていません。
もう一つが、起きていることです。何もせず、ぼーっとしていても、夜になったら疲れて寝てしまいます。

この「脳原因説」では、「自律神経系は活動時に活発になる交感神経と、夜間や安静時に活発になる副交感神経がセットになっている。運動時には体温や心拍の調整をするため交感神経が活発に働く。すると神経細胞内に活性酸素が大量に発生し細胞にダメージを与える。これが疲労の原因だという」のだそうです。

疲れをためない、疲労回復の対策は、睡眠です。仕事中なら、無理をせず、パソコンから離れて気分転換すること。夜なら、おいしい物を食べて、お風呂に入って寝ることです。