日経新聞3月20日「風見鶏」は、坂本英二さんの「縮む政治と膨らむ司法」でした。
・・・日本は先進民主主義国家に違いないが、最近は三権のバランスはこれで良いのかと疑問に思う機会が増えた。この数カ月だけでも政府首脳や与野党議員が固唾をのんで司法判断を見守るケースが相次いだ・・・
・・・昨年12月16日、最高裁は2つの判断を示した。
女性に離婚後6カ月間の再婚禁止期間を設けた民法733条のうち、100日を超える部分は「違憲」。
夫婦は同じ姓を名乗るとする民法750条は「合憲」。選択的別姓制度に合理性がないと断ずるものではないと付言した・・・
・・・日本は法治国家だから判決結果に従うのは当然だ。しかし本来は有権者に選ばれた国会議員がもっと処方箋を示し、利害を調整していくべきではないか。
最高裁は「高度に政治的な事案は明白に違憲でない限り、内閣や国会の判断に従うべきだ」との統治行為論の考え方をとってきた。政治が役割を十分に果たさないため、司法の出番が増えているように感じる。
家族の形、衆参選挙での「1票の格差」是正、憲法への自衛隊の明記などは、長い時間があったにもかかわらず見直しが先送りされ続けてきた。今のままでは「国論を二分した状況を放置するより最高裁に決めてもらった方がいい」との声が出かねない・・・
原文をお読みください。
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官庁と民間企業の違い
3月28日の朝日新聞「証言そのとき」は、生田正治・日本郵政公社初代総裁の「郵政、官業脱却に全力」でした。商船三井の社長が、なぜ民営化の責任者を務めたか。それは本文を読んでいただくとして。官庁と民間企業の管理職の違いについて、次のようなことをおっしゃっています。
・・・官庁スタイルで、まるで国会答弁のようでしたね。ですから、2カ月ほど様子をみて言ったんです。「来月から部下の『お付き』はやめよう」と。「えっ」という顔でみんな驚くから、「自分で勉強して把握してくるんだ」と伝えました。
2003年の初夏の、郵政公社の会議室。経営委員会の出席者二十数人の後ろには、分厚い書類を携えて発言を助ける担当者たちの姿があった。
のちに総裁を辞めるとき、何人かに「あれがいちばん参った。委員会の前々日ぐらいから緊張して勉強しましたよ」と言われてね。それがいい。自分で自分の部門のことがわからないと、深い議論はできません・・・
資料は1画面
日経新聞私の履歴書3月25日、大山健太郎・アイリスオーヤマ社長の「数分のプレゼンで即決。会議重ねず、私が全責任負う」から。
・・・パワーポイントを延々見せる普通のプレゼンとはまったく違う。1件5分から10分。資料は1画面。「要点から話せ」とよく叱る。前日の日曜日までの販売データは必須だ。話の途中でも合格、不合格をどしどし判断する。社員は自然にプレゼンが上手になる・・
・・・却下や再考を命じる時は、理由を明確に言う。生活のストーリーを感じられない企画、今の消費の流れを追っただけのアイデア、自分のこだわりを優先する開発者には、こう反問する。「おまえの奥さん、ホントにそれ買うか?」・・・
春、ボッティチェッリ
福島への行き帰りの新幹線からは、野や畑が少しずつ春めいてきた風景を見ることができました。コブシや木蓮の白、麦畑の鮮やかな緑がきれいです。新幹線の中で執筆が進んだので、ご褒美に上野で下車。今週は連日の異業種交流会、加えて土日も仕事をしましたし。上野公園は、花見客で大混雑でした。桜並木は、まだ3分咲きでしょうか。
ボッティチェッリ展(東京都美術館)が、4月3日までなのです。これまた、人の頭を見に行ったようなものですが。しっかりとした構図、描かれた人の表情もよいですが、鮮やかな色使い、特に赤と青にハッとします。1,600円で、イタリア各地から集められた名画を見ることができるのです。これに、名画「プリマヴェーラ」か「ヴィーナスの誕生」が並んでいたら、すごいです。でも、それだけも名画が日本に行って「留守」だったら、イタリアに見に行った愛好家が、怒りますわね。
日本自治学会セミナー
今日は午後から、立教大学(東京池袋)での、日本自治学会主催のセミナーに出席しました。「東日本大震災から5年 ― いま問われる復興の課題」。約70人ほどの方が集まってくださいました。これまでの復興の実績、何を変えたか、何が不足しているかを議論してきました。