年別アーカイブ:2016年

上級職はエリートにあらず

2016年7月3日   岡本全勝

6月28日の朝日新聞夕刊に、「省庁 組合離れ加速」という記事が載っていました。労働組合加入率が5割を割ったとのこと。詳しくは記事を読んでいただくとして。労働組合は職員の処遇改善を目的とした組織ですが、その目的の大きな部分を達成して、使命を終えたのでしょう。社会では、労働組合に入っていない非正規労働者が問題になっています。これに答えないと。
ところで、私が興味を持ったのは、次の点です。
・・・組織率が下がる背景に採用の変化を指摘する声もある。95年度の公務員白書によると、試験による新規採用の6割は国家3種などの高卒者だった。ところが、15年度の白書では大卒・院卒者が採用の6割を占め、主流は逆転した。
立教大の原田久教授(行政学)は、国家公務員の労組が元々、幹部候補のキャリア組に比べて昇進・昇給が遅いノンキャリアの処遇改善を要求してきた歴史に着目する。「国家公務員の定数は大幅に減ったが、1万人余りのキャリアの人数はほぼ変わらず、相対的に職員に占めるキャリアの割合が高まった」・・・

かつては、少数のエリートである上級職と、その他の大勢の職員という構図でした。それが、いつの間にか変化していたのです。すると、いわゆる上級職の役割や昇進経路が、変わってきます。幹部への選抜方法も変わってきます。これは、各人にとっても、組織にとっても、意識の変革を求めます。

役割がある人が元気

2016年7月3日   岡本全勝

読売新聞オンライン6月30日、石川善樹医師の「地域で役割ある高齢者は長生き」が、興味深かったです。詳しくは記事を読んでいただくとして。
・・・私たち(千葉大、東大、米ハーバード大の研究者チーム)は、地域で役割を担っている高齢者は、長生きするのか、調べてみました。愛知県で、自治会などの組織に参加している65歳以上の高齢者1万271人を約5年間(2003~08年)追跡し、役員(例:会長、世話役、会計係など)かどうかで、死亡状況が異なるかを検討しました。
その結果、通常メンバーと比較して、役員の死亡リスクは12%減少していることが分かりました・・・
まあ、元気な人が役員を引き受けているのだという考えもありますが。面倒なことを引き受けて、仕事をしている人が、健康で長生きするのでしょうね。現役会社員でも、退職後の人でも、同じでしょう。受け身で楽をしていてはダメなのです。納得します。

個人番号カード受領

2016年7月2日   岡本全勝

今日は朝から、個人番号カードをもらいに、区役所へ。1月初めに申請して、先週、ようやく交付通知が来ました。待ち時間も短く、サッサと交付してもらえました。住基カードの返還、廃棄も同時に。窓口の職員の応対も良く、「休日も大変ですね」と声をかけたら、「お待ちいただいているので、少しでも早く交付できるようにしています」との答。
あわせて、参議院議員選挙の期日前投票も済ませました。区役所を出てきたら、NHKの出口調査員に捕まりました。調査に協力すると同時に、こちらも調査をしました。1日に80人くらいの人が、答えてくれるそうです。声をかけたら「忙しいから」と拒否する人もいますが、かなりの人が応じてくれるとのこと。ただし、どこまで正確に回答していますかね。投票した候補者名を回答用紙に書く、それが調査員に見られるのは、抵抗ある人もいるでしょう。

緩やかな国家の集合体

2016年7月1日   岡本全勝

読売新聞6月19日、解説欄、ブレンダン・シムス(イギリスケンブリッジ大学教授)の「緩慢な統合 欧州の過ち」から。
・・・今のEUはドイツが支配的だ。そのありようは神聖ローマ帝国(962年~1806年)に似ている。この帝国は国々の緩やかな集合体で、政策決定の基本は合意の形成だった。帝国の最高裁判所が法治に目を光らせた。このはるか昔のドイツ流の政治文化をEUは継承したとも言える。
問題は合意形成に時間を要し、喫緊の課題に迅速に対処できないこと。実はアメリカは神聖ローマ帝国も国造りのモデルとして検討したが、決定に時間がかかり過ぎ、統治形態は複雑過ぎ、採用すれば国は滅びるとして退けた経緯がある・・・