年別アーカイブ:2016年

岩手県沿岸部復興状況視察

2016年11月16日   岡本全勝

一昨日昨日とこのホームページで「実況中継」したように、2泊3日で岩手県沿岸部に復興状況の視察に行ってきました。今日は、釜石市から大船渡市と陸前高田市を見てきました。大船渡市では、昨年まち開きに呼ばれて行った駅周辺の工事がさらに進んでいました。大きなスーパーマーケットもできています。陸前高田市でも、市庁舎隣の大規模な公営住宅が完成し、入居が進んでいます。町の真ん中は、土地のかさ上げが進み、拠点となるスーパーマーケットの建築が始まりました。

多くの地域は1年ぶりの視察でした。2年ぶりとかの場所もあります。着実に工事が進んでいます。関係者の皆さんに、感謝します。現地をご覧になった方ならわかるでしょうが、大変な大工事です。もちろん、被害が大きかった地区では、まだ工事がこれからのところもあります。地権者の同意が得られず難航しているところや、工事に手間取っているところも。しかし、最も重要な「住まいの確保」は、多くの地域で完成しつつあり、あと2年でおおかたが完成します。すると次の課題は、コミュニティを再建することと、産業を再生することです。

自治体の方々も、いくつも苦労話を交えつつ、自信を持っておられます。住宅以外にも、商店が再開したり、学校が再建されたり。新しい町が、目に見えつつあるのです。顔が明るいですよね。顔なじみの皆さんから、「また、見に来てくださいよ。来年には立派な町ができていますから」と言われ、「また来ます」とお約束して帰ってきました。2泊3日、早朝から日暮れまで車に揺られっぱなしは、少々疲れました。何度も行ったことのある、土地勘のある場所ばかりなのですがね。

今日は釜石市

2016年11月15日   岡本全勝

今日は、宮古市から南下して、山田町、大槌町、釜石市へ。宮古市田老地区では、高台移転地区の住宅建設がほぼ完成していました。宅地造成時点ではと、ても高いところだと心配していましたが、家が建つとそうでもなかったです。バスも1時間に1台は通っています。おばあさんたちが、バスを待っていました。

山田町と大槌町は、町の中心部が壊滅的な被害を受けました。高台移転工事が進むとともに、中心部の土地区画整理事業が進んでます。スパーマーケットが開店し、住宅が建ち始めています。あと1年~2年もたつと、鉄道の駅などもでき、家も建ち並んで町らしくなるでしょう。

発災から5年半がたちました。工事だけなら、もっと早くできたでしょう。しかし、町役場は、当初は被災者支援に全力を挙げ、仮設住宅建設を急ぎました。それから、住民と対話を重ねて、まちづくりの計画を作りました。そして、土地を買収しなければなりませんでした。残念ながら、すべての関係者が直ちに同意してくれたわけでなく、同意をいただくために結構な時間がかかりました。同意してもらえず、仕方なく計画を変更した地区もあります。そのような努力を重ねて、まちづくりの事業が進んでいます。

 

今日は宮古市

2016年11月14日   岡本全勝

今日11月14日は、早起きして新幹線で八戸市へ。そこから岩手県北部沿岸市町村を南下して、宮古市まで視察しました。旧知の町村長たちが、待っていてくださって、復興の現状をお話しくださいました。久しぶりの視察です。高台移転や公営住宅がほぼ完成していました。沿岸を南北に貫く自動車道も、順次開通しています。町村長に聞くと、次の大きな課題は、やはり産業再生です。魚の漁獲量が年々減っていること、従業員が集まらないことなどが、大きな課題です。

岩泉町は、8月の豪雨で、大きな被害を受けました。町長に聞くと、大震災での被害額より一桁大きい被害だそうです。リアス鉄道の小本の駅前に作っていた防災庁舎が、今回の豪雨被害の際に、避難施設として大きな活躍をしました。今も、被災者が避難生活を送っておられます。このような形で活用されるとは、思ってもいませんでしたが、お役に立ててよかったです。

で、今日は宮古市のホテルから、このホームページを加筆しています。どうやら、うまくできそうです。スーパームーンも、見ることができました。太平洋に上がった、大きなオレンジ色に近い色のお月さんでした。

携帯パソコン3代目

2016年11月13日   岡本全勝

携帯パソコンを買い換えました。福島に持って行っている携帯パソコンが、古くなって動作が鈍いので。総理秘書官になる際、2008年秋に買い換えたものです。その際には活躍したのですが、その後あまり使う機会がなかったのです。福島勤務で再び使うようになったのですが、さすがに8年も経つとね。

今回もVAIOにしました。画面は13インチにしました。薄くなっています。性能も向上しているとのこと。これまた、松島社長にセットアップ作業をお願いしました。で、今回はいろいろと一人で悩むことなく、あっという間に終了。インターネットは、自宅パソコンにたくさん設定してある「お気に入り」も移してもらいました。ホームページ「岡本全勝のページ」を加筆する仕組みも、整えてもらいました。早速、出張で使ってみましょう。

 

近代世界システムの危機、ウォーラーステイン教授

2016年11月13日   岡本全勝

11月11日の朝日新聞オピニオン欄は、世界システム論で有名なイマニュエル・ウォーラーステイン氏の「トランプ大統領と世界 覇権衰えた米国、衝撃は国内どまり。構造的危機の時代」でした。

アメリカ大統領選挙結果について
・・・個人的には、結果を聞いて驚き、失望しました。一方で、分析的な視点に立つと、この選挙の影響については一言で表現できます。米国内には大きなインパクトがありますが、世界にはほとんどないでしょう・・・
・・・しかし、世界に目を向けると、トランプ大統領の誕生は決して大きな意味を持ちません。米国のヘゲモニー(覇権)の衰退自体は50年前から進んできた現象ですから、決して新しい出来事ではない。米国が思いのままに世界を動かせたのは、1945年からせいぜい1970年ぐらいまでの間に過ぎず、その頃のような力を簡単に取り戻すことはできません・・・

「グローバル化の影響が出ているのではないですか」との問に。
・・・私はグローバリゼーションという言葉に懐疑的です。物と人と資本がより簡単に行き来するために障壁をなくす、という状態を指しているのであれば、それは500年前から続いてきたことです。流れによって利益を得る時は皆が開放的になりますが、下向きになると保護主義的になるという循環が繰り返されてきました。最近は、この上向きのサイクルのことをグローバリゼーションと呼んでいますが、すでにスローガンとしての価値はなくなりつつある・・・現在の近代世界システムは構造的な危機にあります。はっきりしていることは、現行のシステムを今後も長期にわたって続けることはできず、全く新しいシステムに向かう分岐点に私たちはいる、ということです・・・

・・・新しいシステムがどんなものになるか、私たちは知るすべを持ちません。国家と国家間関係からなる現在のような姿になるかどうかすら、分からない。現在の近代世界システムが生まれる以前には、そんなものは存在していなかったのですから。
その当時もやはり、15世紀半ばから17世紀半ばまで、約200年間にわたるシステムの構造的危機の時代がありました。結局、資本主義経済からなる現在の世界システムが作り出されましたが、当時の人がテーブルを囲んで話し合ったとして、1900年代の世界を予測することができたでしょうか。それと同じで、西暦2150年の世界を現在、予想することはできません。搾取がはびこる階層社会的な負の資本主義にもなり得るし、過去に存在しなかったような平等で民主主義的な世界システムができる可能性もある・・・原文をお読みください。