けん玉の歴史

けん玉って、ご存じですよね。木製の玩具で、紐のついた球を、盃の形で受けたり、剣先で突き刺す遊びです。私は高校生の時に、友人としばし熱中しました(笑い)。子どもの遊びと馬鹿にしていたのですが、最初はなかなか受けることができませんでした。球を回転させて安定させたり、球を動かさず素早く盃の方を動かして受け止めたり、工夫をしたものです。おかげで、世界一周は難しいですが、基本形はこなすことができます。
日経新聞12月17日の夕刊に、尾崎織女・日本玩具博物館学芸員が、「モノごころヒト語り」の欄で、けん玉を取り上げておられます。読んでいただくとわかりますが、驚きです。起源は中国か、アラスカか、アメリカ先住民か、定説はないのですが、16世紀のフランスで流行し、それがヨーロッパに広がったとのこと。そして、19世紀後半に、日本に入ってきたのだそうです。
へ~、古くからある日本の子どものおもちゃだと、思っていました。明治時代には、文部省の教科書にも載り、集中力や器用さを育てる教具になったのです。ただし、軸の左右に大皿と小皿、底に中皿、てっぺんに剣先という形は、1918年に広島で考案されたとのこと。
知らないことが、たくさんありますね。