しゃべることの大変さ

人前でしゃべることは、結構な負担になります。今やっている仕事を解説するなら、そんなに難しいことではありません。しかし、仕事を離れたお話しは、何を話すかから考えなければなりません。レジュメや資料を作り、頭の中で予行演習をして、当日に実行します。準備の時間と思考、本番に費やすエネルギー、結構大変なのですよ。聞いている人は、お気楽にしゃべっているように見えるでしょうが。それでも、私の経験や学んだことを、後輩や世の中に還元でき、お役に立てるのならと思って、引き受けています。
しゃべる機会は、頭の中を整理するのに、良い機会です。ふだん、いろんなことを考えていますが、それをまとめて整理することになります。これが、レジュメをつくる際の効果です。原稿を書くことも、同じです。さらに、人前でしゃべることは、もう一つの効果があります。私のしゃべっている内容が、相手に通じているか、反応が見えるのです。力を入れて伝えたい項目が、案外受けなかったり、こんなことで笑ってもらえるのだとか。
もっとも、文章・活字と違い、講演でのしゃべりでは、観客の注意をそらさず、また適当に笑ってもらうとか、それなりの技術が必要です。観客によって、しゃべり方も変える必要があります。もちろん、決められた時間に収めること、起承転結の構成にするとかも。
同じテーマで2~3回しゃべると、定番の話が完成します。