日本語にして欲しい言葉、NPO、IT関係

このページでは、NPOを良く取り上げます。先日は、CSRという言葉も紹介しました。ところで、このような言葉は、世間に広がりませんね。私に言わせれば、これは英語の頭文字をつないだ略語であって、言葉ではないのです。NHKのように略語が認知されている場合もありますが、それなりの努力が必要でしょう。日本語として認知され、日常会話に使ってもらおうとするなら、わかりやすい、かつ発音しやすい言葉にする必要があります。 同じ英語でも、ボランティアという言葉は、定着しましたが、英語3文字NPOでは何のことかわからないのです。そもそも、日本語に翻訳していませんよね。
西洋の概念を日本語(漢語)に翻訳した明治人は偉大でした。フィロソフィーやサイエンスと言われても何のことかなとなりますが、哲学や科学となると、何となく分かります。「介護」は新しい概念であり、新しい言葉ですが、良くできた言葉です。でも、ショートステイ、デイサービス、ケアマネジャーとなると、高齢者にはわかりにくいでしょう。短期入所生活介護、通所介護サービス介護支援専門員と言うのだそうですが、これは長くて言いにくいです。たぶん多くの家庭で、お泊まり、日帰り、相談員といった通称で呼んでおられるでしょう。
IT関係も、翻訳をサボっている分野です。ITという言葉自体が略語でしかなく、サーバーだとかクリックだとか、ファイル、ダウンロード、ホームページ、メール・・・。少し努力したら日本語にできると思うのですが。その方がかっこよいと思っている「若い人」が、英語をカタカナにして使っているのでしょうね。インターネットを中国では「電網」と訳しているようですが、これはわかりやすいです。
NPOは、 「非営利団体」と訳されますが、頭に「非」が来るので、イマイチですね。非とか不は印象が悪いし、元の言葉を否定して「それでなはい」という定義ですから。「政府、企業、非営利団体」は、しっくりきませんね。関係者の皆さん、もっと分かりやすい日本語にしてください。