近過去を学ぶ

読売新聞の土曜日連載「昭和時代」は、1980年代に入っています。4月11日は、土光臨調でした。学校での歴史では、古代から近代までは詳しく学びますが、近過去のことは、案外詳しく学びません。まだ歴史になっていないという理由もあります、そして定番の本ができていないという理由もあります。古代や明治から始めた授業が、現在までたどり着かないという場合もあるでしょう(私もそうでした。苦笑)。このような私の年代にとっては「つい昨日のこと」(オンリー・イエスタデイ。もっともこの本が対象とした1920年代は、今では歴史になっています)も、若い人には「体験していないこと」であり「学校でも習っていないこと」です。
学者の解説書が出るには、時間がかかるでしょう。また、幅広い対象を取り上げるのは、無理があります。その点、新聞社は資料といい記者といい、資源がそろっています。この企画は良い企画だと思います。若い人にぜひ読んで欲しいです。インターネットでは読めないようですが。連載後、本になっています。