肝冷斎のサイトで不具合があり、しばらくの間、更新ができていませんでした。ようやく復旧したようです。
もっとも、また放浪の旅に出かけているようです。
年別アーカイブ:2014年
日本の生活文化を売り込む
先日も、日本の生活文化を海外に売り込むための、「クールジャパン機構」を紹介しましたが、日本の良さを海外に売り込むことが関心を呼んでいます。
読売新聞は「ソフトパワーのつくり方」を連載していました。例えば1月9日(第6回)では、日本を訪れる外国人観光客が、物見遊山でなく、日本を体験することに関心を持ち満足していることを取り上げていました。ハレの場でなく、普段着の日本にも関心を持っているのです。いろんなものが独特の陳列をされている格安量販店のドン・キホーテ、浅草のカッパ橋道具街の食品見本(ロウ細工)、しかもそれを作る体験コースとか、観光果樹園のもぎ取り体験も。
観光庁の調査では、外国人が日本で満足した出来事は、次の通りです。生活文化体験が71%、歴史・伝統文化体験が、68%、自然・景勝地観光が63%、温泉入浴が57%、日本食が56%、繁華街の街歩きが53%、美術館・博物館が52%、買い物が52%、旅館に宿泊が42%です。
私も若い頃、海外旅行が珍しかったときに、ヨーロッパの観光地も行きたかったですが、町中でのレストランや商店での買い物がうれしかったです。もちろんそれには、日本にない「あこがれ」「珍しさ」が必要です。
NHKスペシャルも、ジャパン・ブランドを特集しています。かつて日本人が、ヨーロッパの暮らしにあこがれ、アメリカンライフにあこがれたと同じように、アジアの人たちが日本の生活文化をあこがれてくれると良いですね。
久しぶりの富山
今日は、富山市まで行ってきました。富山県庁で仕事をしたときの同僚が、突然亡くなり、そのお葬式です。60歳代半ば、元気な人だったので、びっくりしました。
私が富山県で総務部長を務めたのは、平成6年から4年間です。39歳から43歳でした。赴任してから20年、離れてから16年が経ちます。ここのところ機会がなく、富山に行くのは久しぶりです(あれだけお世話になったのに、不義理を重ねています。反省)。
元県庁幹部の葬式なので、かつて一緒に仕事をした方、お世話になった方にたくさんお目にかかることができました。もっとも、このような機会なので、じっくりと話をすることはできませんでしたが。
雪景色できれいでした。1年後の新幹線乗り入れをひかえ、駅前は発展しているようです。有名になったライトレールも、格好良く走っていました。
宗教が持つパワー
松本佐保著『バチカン近現代史―ローマ教皇たちの近代との格闘』(2013年、中公新書)を、紹介します。
書評欄で、「バチカンが近代・世俗化・主権国家との戦いの中で、どのように生き残ったかを分析した書」という趣旨の解説があったので、「なるほど、そうか」と思って読みました。
世界史の授業では、中世のキリスト教(カトリック教会)の強さを習います。しかし、近代になって、イタリアが国家として成立していく過程で、そして各国で国教から外される過程で、どのように法王庁は生き残ったか、生き残りを試みたかは、習いません。
詳しくは本を読んでいただくとして、妥協や改革を拒否し孤立した教皇や、ときの政治に近寄りすぎる教皇も出てきます。共産圏崩壊に果たした役割も、解説で初めてわかりました。なかなか生々しいです。そして、新大陸での信者獲得が、そんなに新しいことではないことにも、驚きました。
いまなおバチカンは、大きなソフトパワーを持っています。チャーチルがカトリック教会のパワーを指摘した際に、ソ連の独裁者スターリンが、「教皇が何個師団持っているのだ?」と答えた逸話は、有名です。さて、軍隊に換算したら、いくらぐらいの兵力になるのでしょうか。
時と場合によっては、軍隊以上の力を持っていると思います。イスラム圏での、自爆テロを聞くたびに、自らの命をおしげなく捧げる宗教の強さと怖さがわかります。
街の賑わいつくり、商店街の整備
復興庁では、今日9日に、「住宅再建・復興まちづくりの加速化措置(第4弾)」を公表しました。
今回のポイントの一つは、商店街の再生です。住宅やインフラの復旧が進むと、街の諸機能が必要となります。住宅と道路が復旧しただけでは、人は暮らしていけないのです。商店や病院など、さまざまなサービスが必要です(もちろんこのほかに、働く場や人と人とのつながりなども必要です)。
これまでは、事業の再開支援や仮設商店が施策の中心でしたが、これからは、商店の本格再開や商店街を作ることが中心になります。そのために、必要な手順を示し、専門家の派遣や補助金も使って、商店街の整備を支援します。この施策作りには、経産省が、汗をかいてくれました。
街全体が流された地域では、街の賑わい再生のために、このような支援も必要です。政府の災害復旧としては、これまでにない施策です。