福島民友新聞が、県内市町村長への復興に関するアンケート結果を載せていました(12月10日。紙面では、より詳細な記事が載っています)。それによると、復興施策を評価する市町村長は、23です(59市町村中)。不満が多いのは会津、県南、県中地方です。廃炉や汚染水処理が進んでいないことについての、不満が多いようです。被害が大きかった浜通では、評価するとの答が、多かったです。避難指示12市町村の内、評価するは6、評価しないは1、その他が5です。
なお、福島民報新聞は、11月30日に、同様のアンケート結果を載せています。安倍政権発足後の復興状況についての問には(12市町村長の内)、加速した・一部加速したという答が11、加速していないが1でした。
両新聞とも、復興庁の取り組みについて、ある程度の評価をいただいているようです。ありがとうございます。これも、市町村現場に入り、課題を一つひとつ解決している職員の働きの結果だと思います。まだまだ課題は多いので、引き続き頑張ります。
月別アーカイブ: 2014年12月
NHKによる復興の課題の解説
NHK「時事公論」12月11日は、二宮徹解説委員の「2014衆院選、復興の加速に向けて」でした。といっても0:05からなので、10日深夜です。オンデマンドでも見ることができますが、概要は、リンクを張ったNHKのホームページで、見ることができます。現時点での課題を、客観的かつバランスよく紹介していただきました。先日、このホームページで紹介した「空いた仮設住宅を職人の宿舎に。関係者の工夫」(12月8日の記事)も、取り上げてくださいました。
発災から3年9か月が経ち、国民の関心が他の課題に移ることは、致し方ありません。いつまでも、「復興」が日本国の最大の課題では、それはまた困るでしょう。私たちの仕事は、一日も早く復興すること、しかしこの記憶と経験を風化させないことです。それは、両立します。
復興の専門人材募集
今日は午後から、日本財団が経済同友会と一緒に開いてくださった、「ワーク・フォー・東北」の説明会に行ってきました。
このページで何度も取り上げているように、被災地では、まだまだ人が足りません。それも、単なる数不足でなく、専門知識を持った人材が必要なのです。インフラ復旧の段階から、産業復興やコミュニティ再建へと、課題は広がっています。それらの課題は、行政だけでは解決できません。また役場には、それに通じた職員はいません。今日は、経済同友会の協力を得て、会員企業に募集をかけました。ありがとうございます。
苦情電話の対応
12月8日の朝日新聞夕刊「凄腕つとめにん」は、コールセンターのオペレーターの指導役である、椎葉由美子さんでした。この連載では、普通の職場で、びっくりするような仕事のプロを取り上げるので、楽しみにしています。
・・通話中のオペレーターが手を挙げたら、手助けを求めているサイン。自分の出番だ。
隣に立ち、ほかの電話機で会話内容を聞きながら、電子ノートで指示を出す。厳しい叱責に困っているオペレーターには、〈冷静に。まずお客様の話を聞いて〉と書いたノートを差し出す。無理難題を言われている人には〈「承れません」とはっきり断って〉。時には〈OK〉と対応をほめ、オペレーターをはげます。
それでも解決しなければ、責任者として電話を代わる。相づちに気持ちをこめ、ゆっくり話を聞く。何歳くらいの方かな。奥からご家族の声が聞こえる。お客様の顔を思い描くと、親身に話を聞くことができる。必要があれば丁寧に謝る。声の調子を低くし、対面以上に心が伝わるように深々と頭を下げる。15分で終わることもあるが、2~3時間かか ることもある。
苦情のほか、部下たちでは答えられない質問があった場合も、電話を代わる。対応が難しい電話ばかりを、年に1,800本ほど受けもつ・・
まずは、原文をお読みください。絶対に勉強になります。私も若い時から、苦情電話や怒鳴り込んでくる人のお相手をしました。また県庁の総務部長の時は、秘書が私の代わりに、苦情電話の対応で苦労していました。この文章をお読みの方も、多かれ少なかれ経験があるでしょう。そして、対面より、電話の方が応対は難しいです。経験から得た私の教訓は、次の通り。
1 逃げたら、あかん。
2 相手の話を聞く。言いたいことを言わせる。
3 話には相づちを打つ。一々反論はしない。できることは精一杯やる。
4 でも、できないことは、キッパリと断る。
かつての同僚に感謝する会
今日の放課後は、10年前の職場の同窓会。当時、部下に苦労をかけた、岡本総務省総務課長と福本国会連絡室長が部下に感謝する会です。当時も、この職員たちに支えられ、叱られました。例えば、2004年2月24日「課長はつらいよ」、2005年2月25日「労働者の権利」。まだまだありますが。
この会は、10年経っても、まだ続いています。あれから10年。それぞれに歳をとり、出世しているのですが、相変わらず愉快な仲間です。「あれから5歳若くなりました・・」とか。