宝塚歌劇団、スターを育成する

日経新聞「私の履歴書」10月は、植田紳爾・宝塚歌劇団名誉理事です。19日の「スター育成」から。1973年に、宝塚音楽学校の入試試験委員に、任命されます。合格者を、どのように見極めるか。
・・試験委員に声楽やダンスなどの専門家がいるので、私はもっぱら受験生の適性を見る。重視するのは、欠点を自覚できる人物かどうか。メーキャップ一つ取っても、欠点を自覚すればこそ、自身に合う化粧法を身につけられる・・
・・私はスター誕生に、3パターンあると思っている。第1が音楽学校入団時や歌劇団入団時に、目を引きつけられる生徒。鳳蘭や麻実れい、天海祐希らだ。天海が入試会場に現れた時は、「よくぞご両親が産んでくださった」と喜んだ。それほど光っていた。
次が、制作スタッフの抜擢で伸びるケース。遙くららや神奈美帆らだ。3つめがコツコツやっていて突然、輝き出す生徒。松あきらや日向薫らがその例といえよう。
いずれのパターンも、配慮せねばならない点がある。芽を出しそうな頃合いを見計らって、資質に合った役に就けることだ・・
なるほど。私もこれまで、職員採用や後輩の育成で、いろいろな経験をしてきました。いくつかは、後輩たちに伝授しているのですが。これも、経験がものを言う、本を読んだだけでは身につかない「特殊技能」です。本文では、具体事例が書かれています。お読みください。