鏡は、姿を写すものか、心を写すものか

5月10日日経新聞インターネット版に、帝国ホテルの電話受付係の仕事が紹介されていました。「受話器の向こうから笑顔でおもてなし」。着信から対応までの時間が1秒以内とか、お門違いの電話「孫の夏休みの宿題をどう解くのか」といった質問にいかに手早く和やかに終わるかなど、興味深い内容です。
特に、なるほどと思ったのは、担当者(全員女性のようです)が座る電話交換機の前に小さな鏡を置いてあることです。「口角は上がっているか、目元は笑っているか。電話をとる前に一瞬鏡を見つめ表情を整えてから応対する。笑顔に込めた思いが声だけでも十分に伝わると信じて」とのこと。
鏡は身だしなみを整えるものですが、気持ちも引き締める道具ですね。朝出かける前、玄関の姿見と、職場の鏡は職業人にとって必需品です。