施策と成果の全体像をバランスよく示す

今日、官邸で復興推進会議(全閣僚等の会議)を開きました。今回のテーマは、この1年間の取り組みとその成果、もう一つは、平成26年度の取り組み方針です。
ところで、成果と課題や施策体系を、わかりやすく示すことは、意外と難しいのです。
閣僚、各省、関係自治体、被災者、マスコミ、支援してくださる多くの関係者に、どこまで進んだか、何が課題かを理解してもらうのは重要です。また、その課題にどのように取り組むかという政策体系を示すことも、重要です。
そして、個別ばらばらでなく、全体像を示すことも重要です。バランス良くかつ簡潔に整理するのは、結構難しいのです。官僚は、自らが担当している部門については、詳しい資料を作ります。でもそれは、自らの関心分野だけなので、各省や各部局から出てきた資料を、ホッチキスするだけでは全体像を示すことはできません。それぞれの仕事は重要なのですが、それを羅列しただけでは、各事業の位置づけや重みがわかりません。体系図が必要であり、重要度に応じた分量配分、統一された様式が必要です。司令塔の役割です。
また、官僚は、自分たちがやったことを書きます。何をやったかは重要ですが、施策(予算や通達)は霞が関ではアウトプットですが、現地ではインプットです。それによって、どれだけ進んだかを示す必要があるのです。「取り組みと成果」という表題には、そのような意味があります。そして、しばしば都合の悪いことを書きません。でも、都合の悪いことを隠していては、問題が片付きません。どこまで進んでいないか、何が課題かも、重要な指標です。
良くできた資料かどうか。それを簡単に判定するには、記者さんに聞くのが一番です。彼らにわかってもらえれば、まずは合格です。