ITを復興支援にどう活用するか

今朝は、グーグル社が主催し、経団連会館で開かれたシンポジウム「地域活性化 2.0―東北と全国から考えるインターネットの可能性」で、挨拶をさせてもらいました。もう一人の挨拶は、総理夫人でした。
このホームページでも何度も書いているように、発災直後にインターネットは大きな力を発揮しました(例えば2013年11月3日の記事)。東日本大震災は、「災害対策についてのインターネット元年」でした。これだけ、携帯電話やインターネットが普及したのは最近ですから。さらに現在では、スマートフォンが普及しつつあるので、もっと活用の幅が広がるでしょう。大災害は起きてはほしくありませんが、起きたときには大きな威力を発揮するでしょう。
今日の集まりは、救助や応急の時期ではなく、復旧から復興の段階で、インターネットをどのように活用できるかを考える会でした。この分野は、これからの手探りの状態です。
ITは、あくまで手段です。それを使いこなすのは、人です。私は、民間が復興に参加してくださる際に、ITは有効な手段になると考えています。どこに、どのような人が、どのような支援を待っているか。他方で、どこに、どのような人が、どのような支援をしても良いと考えているか。お金でない、知恵やノウハウの支援です(イノベーション東北の例)。それを探してつなぐ際に、インターネットは便利です。これを一つひとつ探すのは大変です。でも、インターネットなら、コストもかからず、簡単につないでくれます。
もちろん私たち行政も活用しますが、民間(企業やNPO)が支援してくださる際に、重要な道具になると考えています。ITという道具から発想するのでなく、民間が復興に参画する際にどう使えるかという人や団体から発想してほしいのです。若い発想、民間の力で、新しいことに挑戦してください。