モノとサービスの新発明は、国民の意識を変えるか

パラダイム転換の話が、かなり遠いところまで、来てしまいました。といいつつ、引き続き、話を広げます。
世の中の「ものの見方の革命」や「考え方の転換」という視点からは、次のような場合もあります。
パラダイム転換という言葉は、元は、科学の学説の転換に使われました。それが、科学だけでなく、企業などに応用されます。「新製品や新しいビジネス・モデルが必要だ」と主張する際に、「そのためには、考え方を革命的に変えなければならない」「パラダイムの転換が必要だ」というように。
もっとも、その転換は、商品やサービスの世界の中での「革命」です。その会社や業界の考え方を、革命的に変えることになったり、国民の生活を変えることはあっても、モノがそれだけで、国民の考え方を革命的に変えることはありません。
電話、テレビ、パソコン、洗濯機、電気炊飯器、インスタントラーメン、自動車、飛行機、宅配便、コンビニ、カラオケ、キャッシュカード、インターネット、携帯電話・・。
これらは、これまでにないモノであって、私たちの生活を便利にし、暮らし方を大きく変えました。そして、それらが国民に普及することで、ものの見方を変えました。
挨拶の仕方はどうあるべきか。お金とは何か。家事はどのようなものかなど。携帯電話によって、子どもたちの友達付き合いも変わります。すると、「友達とは何か」についての考え方も、変わるのでしょう。
また、新聞などマスコミや書物は、それが運ぶ「情報」によって、国民の考え方を「規定」します。新聞やテレビのニュースが伝える情報が、国民の共通認識をつくりあげるのです。ただし、それも一朝一夕にではなく、じわじわと国民の意識を変えていくのだと思います。
諸外国の新聞やテレビを見ると、各国によってものの見方が違うことが実感されます。
パラダイムから始まったこのシリーズも、だんだん、とりとめがなくなってきました(反省)。(2013年7月17日。内容を反対の結論に書き換えました。我ながら、ええ加減な記述です。補足説明は、追って書きます。