被災地視察、進み始めている工事

今日は、総理のお供をして、宮城県に視察に行ってきました。女川町は、町の中心部が津波で流されました。裏山を切り取って、その土で町をかさ上げします。町をほぼすべて、造り替えるのです。その工事が進んでいました。東松島市野蒜地区も、津波で壊滅しました。裏山を平らにして、町を移転させます。ここでも、工事が進んでいました。
それぞれ大変な工事ですが、計画ができ、地権者の同意もとれています。他の自治体や民間企業からの応援職員に、総理から激励をいただきました。
仙台市東部では、稲作を再開している農業法人を訪ねました。地域の復興には、産業の再開が不可欠です。今回の復興の特徴は、国土の復旧だけでなく、暮らしの再建のため、産業やサービスの再開を重視していることです。
仙台駅から石巻を経由して女川町へ、そして引き返して東松島市と仙台市に行きました。途中の景色は、津波被害を思わせるものがほとんどなくなっています。がれきはすっかり片付き、壊れた家も取り除かれ、石巻の漁港区域もかさ上げがほぼ終わっていました。
2年経って、かなり復旧したなと感じます。そして工事が本格化したと、この目で見ることができます。町長や市長さんの発言も、愚痴ではなく、まちづくりの未来についてであり、工事に関する具体の話です。「復興庁の職員が、よく足を運んでくれる。話も早くなった」と、お褒めの言葉もいただきました。
多くの田んぼでは、田植えが進んでいました。ただし、海岸沿いの田んぼは、まだ除塩(津波をかぶって塩が残っているのを、水を張ることで抜くのです)が終わっておらず、代かきもしていないところもあります。単に復旧するのではなく、大区画化(数枚の田んぼを一枚にし、生産性を上げる)の工事も行われています。
山では、山桜と八重桜がきれいでした。