土日の暮らし、速記録と講演録とは別物

昨日土曜日に、短時間だけ出勤したら、別の幹部が出勤していました。顔を見合わせて、「出てきているのですか」「平日は、自分の仕事が片付かないからなあ」と、言い訳を交換。
これまでにない仕事の場合は、前例通りやボトムアップができないので、どうしても上司の役割が多くなります。彼は、出張も多いので、大変です。休日は電話もかかってこず、部下の「攻撃」もないので、仕事がはかどります。
今日日曜日は、部下の作業を家で待って、メールで送ってもらいました。ごめん。
他方、今日は朝から1日がかりで、講演の速記録に手を入れました。まあ、私のしゃべりが悪いのですが、送ってもらった速記録は、とてもそのまま活字にはできない代物です。耳で聞けば、理解できると思うのですが。
昨年7月に講演したもので、こんなしゃべり方をしたのかなあと思いつつも、細部は覚えていません。もちろん、レジュメと資料を配ってそれに沿って話をしているので、加筆修正はできます。
考えるに、講演(速記録)と講演録は、別のものですね。講演の際には、聞いていてわかるように、漢語を使わず話し言葉に言い換えます。また、聴衆の顔を見ながら、繰り返したり、かみ砕いたりします。そのまま活字にしたら、冗長で読みにくいですよね。
例えば、NHKのニュースは、記者が書いたものを、アナウンサーが読み上げます。そしてそれが、インターネットに載ります。わかりやすい文章です。でも、あの原稿をつなぎ合わせても、講演にはならないと思います。目の前にいる聴衆を相手にする語りと、目の前にいない聴衆を相手にする語りとは、違うのでしょう。テレビで見る放送大学は、学生を前にした教室での授業とは、別物のようです。講演(速記録)をそのまま活字にできる達人もおられるでしょうが、私には無理です。
ところで今回は、先週月曜日に、職場に速記録が届いて、「金曜日までに返送しろ」と指示がありました。7か月間放置されていて、5日後に加筆して提出しろと・・。珍しい経験をしました(苦笑)。よって、提出期限には、間に合いませんでした。