復興庁開庁

今日2月10日に、復興庁が開庁しました。設置法が成立して、約2か月で、開庁にこぎ着けました。職員の増員や職場面積の拡大から、文書規定などの規定の準備など。一つの役所を作るのですから、大変な作業が必要です。職員が残業をして、準備してくれました。
開庁日の準備もありました。今日、総理が掛けた看板の用意も、板をどの木にするか、どのような字体で誰に書いてもらうかとか。大臣の補職辞令交付から、副大臣の認証式、記者会見、幹部がそろっての会議など。段取りの設定も、難しいです。
総理は別途、記者会見もしておられます。

私は、「統括官」に就任しました。各府省には、局長級の職として「政策統括官」がおかれています。局長が、その分担事務(守備範囲)が硬く決まっているのに対し、政策統括官は分担事務が柔軟に変えることができる職です。復興庁の場合は、取り組むべき課題がどんどん変化するので、局より政策統括官のような組織がよいと考えました。そして、実行事務も多いので、「政策」を削除し「統括官」と簡単にしました。短い方が、呼びやすいですしね。その点では、復興庁も、「東日本大震災からの復興庁」とせず、短く簡単にしました。

私の、職名(肩書き)は変わりましたが、仕事の内容は変わりません。人事担当の職員が、「岡本次長の所掌事務は、参事官(課長)の所管に属さないことの処理です」と笑って、やっかいな仕事を押しつけてくれます(苦笑)。
復興特区制度や交付金の実施、津波被災地の復興支援は、各参事官や別の統括官、審議官が担当してくれています。私は「その他、所掌に属さないこと」が本務です。この職場では、次々と新しい課題が発生します。参事官の分担に収まらない課題も多いです。そこで、私の役割は、格好良く言えばサッカーのスイーパー(リベロ)、もっとわかりやすく言えば「何でも屋」です。