年別アーカイブ:2010年

高円寺阿波踊り

2010年8月29日   岡本全勝

昨日今日と、高円寺では、恒例の阿波踊りでした。今年は、お客さんがあったので、久しぶりに、案内がてら踊りを見に行きました。と言っても、家の裏の通りが演舞場です。
いつもながら、すごい人出です。また、どこに、こんなに美人がいたんだろうと思うくらい、踊り手さんは美人に見えます。徳島では、「夜目、遠目、傘のうち」、と教えてもらいましたが。

山梨県で講演

2010年8月28日   岡本全勝

今日は、山梨県市町村職員研修所まで、講演に行ってきました。連続講座「地域力創造と地域おこしのヒント」の、一コマを担当しました。椎川忍総務省自治財政局長(前地域力創造審議官)の肝いりで、2日間にわたって開かれています。ほかの講師は、菅原文太さん、安田喜憲先生です。夏休み最後の土曜日なのに、250人を超える人たちが、集まってくださいました。ありがたいことです。
私の講演は、地域からというより、日本の地域社会の課題を、歴史的に、また経済的、国際的に位置付けて、なぜ日本の地方行政が成功し、そして停滞しているかを解説しました。そして、これからの地方公務員は、何をしなければならないかも。
例によって、笑えるが、暗くなる話です。でも、これまでのやり方が通用しなくなっているのですから。その困難な条件を、理解してもらわなければなりません。放課後の懇親会で、何人もの参加者から、「厳しいですが、その通りですね」との声を、かけてもらいました。
17年前に、交付税課に派遣されていて、苦労をかけた県職員が、迎えに来てくれました。立派になっておられます。ありがとうございました、神宮司さん。

2010.08.27

2010年8月27日   岡本全勝

今日は、自治大での「政策課題研究」発表会の2日目。学生が選んだ研究テーマは、さまざまです。児童虐待防止、ソーシャル・ビジネス支援といった地域の新しい課題から、国・県・市町村の権限再配分方法といった分権のあり方まであります。地域振興も多く、日帰りで帰る観光客をどうしたら1泊させることができるかや、今流行のキャラクターを使った地域振興もありました。
このような研究成果=政策提言の出来具合も重要な成果であり、学校からすると評価の要素ですが、私は、それとともにもっと重要な成果があると考えています。
それは、この研究のプロセスです。課題を見つけ、現地を調査し、解決策を立案し、発表資料を作って、発表する。それも、考え方が違う職員が、一緒になって取りまとめる。この過程が、重要なのです。この反対は、言われたことをする、言われた通りにする、課題があっても知らんふりをする、どこかのモデルを探してきてそのまねをする、批判はするが自分では代案を出さない・・などです。これまでの地方公務員は、これでもすみました。これからは、課題は地域から発生するのであり、見つけるのも地方公務員です。そして、解決策は、自分たちで考えなければなりません。横へ倣えは、できないのです。
そして、「明るい係長講座」にも書きましたが、公務員の多くは、資料を作ったり、人に説明することは不得手です。記者会見も。もちろん、経験が少ないからまだ下手だ、という理由もわかります。でも、優秀な管理職には、必要な能力です。自治大は、幹部候補生養成学校なので、それらの知識と技術を提供するだけでなく、模擬訓練で身につけてもらうのです。

緻密だが遅い法体系の国と、まずはやってみようという法体系の国と

2010年8月26日   岡本全勝
25日の日経新聞「インタビュー領空侵犯」は、坂村健教授の「産業発展へ法体系変えよ。緻密さが革新を阻む」でした。
・・日本の法律文は、様々な状況や既存法との整合性に配慮しつつ緻密に作り上げたものです。欧州大陸に起源を持つ大陸法系です。一方、英米法系の米国などでは、成文の法律まずありきではなく、問題が起きたら裁判所に判断してもらい、その判例の蓄積が主なルールとなります。議員がその場限りのような法案を気軽に提出できるのも、意図した通りに進まなかったり手抜かりがあったりしても、司法が後で調整するという前提があるからです。近年、産業界の変化の速度はとても速く、大陸法のやり方で制度を最新の状況に合わせるのは不可能です。だから、英米法系の手法を取り入れるべきだと思っています。
・・日本では、優秀な官僚が整えたルールは緻密で時代に適合していると、長い間見なされてきました。だから、法の穴をかいくぐるような裏技的な動きは許されないという風潮が社会に生まれました。法律が明確に整備されてからでないと、まじめな日本人は怖くて動かなくなっています。特に責任やルールがあいまいな場合、大企業はリスクをとろうとせず、大胆なベンチャー企業だけが得をするということになるかもしれません・・
25日の朝日新聞「グローバル化の正体」、入江昭教授のインタビューから。
(グローバル化が始まった時期を)、経済史家は、1850年あるいは1870年ごろからだと見る人が多い。電信、電話、そして鉄道が発達して地上の距離が縮まり、貿易や金融、投資が飛躍的に発達し、世界が経済的につながったからです。
とはいえ、19世紀後半に始まったグローバル化はあまりにも欧米中心であり、世界の4分の1の人が残りの4分の3を抑えつける、植民地時代のものでした。国家は、グローバル化を利用して強大化しようとし、2度の世界大戦になった。ぼくは、現在まで続くグローバル化が始まったのは、1970年代だと考えています。
(以前のグローバル化と違うことは)、欧米中心でないことです。日本に加え、中国、インド、そして最近は南米が加わってきた。70年代になると、ほとんどの地域が植民地から解放され、世界中で誰でもグローバル化というゲームに参加できるようになりました。
国家の役割が低下したことも、大きな特徴です。多国籍企業が世界的に展開し、環境問題や人権問題に取り組む国際的なNGOが70年代に飛躍的に増加した。民族的な動きやイスラム教など宗教の力も強まった。いずれも、国家とは別個の存在です。現在のグローバル化は、国家の意思と離れたところで進んでいます。
(21世紀的な世界の特徴は)、我々は、環境問題や国際テロ、民族問題、エイズや飢饉など、グローバルな全人類的な問題に直面しています。これは21世紀的な問題です。それを20世紀的な方法、たとえば戦争とか先進国中心の国際秩序とか、大国任せとか、そんな方法で解決しようとしてもできません。21世紀の問題は、21世紀の方法で取り組まないと行けない・・

政策課題研究

2010年8月26日   岡本全勝

今日から、自治大学校では、第1部課程学生の「政策課題研究」発表会が、始まりました。自治大では、座学のほかに、演習を重視しています。
特にこの政策課題研究は、その中でも、もっとも高度なものです。5人程度の班を編制し、地方の現場での課題を取り上げ、その解決のための政策提言をするものです。学生は、4月に入校以来、5か月をかけて、課題の設定、現地調査、政策の立案、実現可能性の確認などを行い、今日の発表会に至っています。自分で考え、班で議論し、実現可能性などを多角的に検討しなければなりません。
発表会では、同僚学生による質疑のほか、大森弥東大名誉教授、宮島勝東工大名誉教授ほか、本学で講師を勤めていただいている先生方からの、質問や講評もあります。なかなか厳しいものです。