人前でしゃべる

今日、自治大学校第2部課程では、スピーチの演習でした。そのための講義はすでに受けていて、課題も与えられています。今日は、190人の研修生が、10教室に別れて、行いました。そのために、講師が10人必要です。各教室では、19人の研修生は、4班に分かれます。
まずは、3分間スピーチです。それぞれの班で、1番目の研修生が3分間スピーチを行い、それを評価します。残りの4人にも、役割が与えられます。この部分の詳細は企業秘密なので、ここでは書きません。
若い公務員は、人前でしゃべる経験は、案外少ないです。しかし、これから幹部になると、人前でしゃべることが増えます。「嫌です」とか「私は不慣れなので」とは、言っておられないのです。私も今日は参観しましたが、正直言って、最初はみんな下手です。時間内に収まらない。何を言いたいのかわからない・・。このような研修は、座って聞くより、やってみることが一番身につきます。中には、上手な研修生がいましたが、彼はPTAなどの役員をしていました。

講師の一人が話していましたが、日本では「読み、書き、そろばん」と言います。今は、「読み、書き、パソコン」だそうです。しかし、読むと書くの前に、人はしゃべるのです。なのに、学校では「話す」を教えません。
つまらないことを長々話すことが、「話す」ではありません。決められた時間内に、そして短い時間で、必要なことを伝える。観客にわからせる。それには、一定の技術が必要です。学校で教えないことが、不思議です。
一番の習得法は、場数をこなすことです。それができない場合は、一度練習してそれをビデオにとって、見てみることです。自分の歌ったカラオケをテープで聴いて、がっかりしたという経験を、お持ちの方も多いでしょう。自分のしゃべりをビデオで見たら、もっと自己嫌悪に陥りますよ。私もそうでした。でも、それが現実なのです。