学生の現場の声

今日の放課後に、入校中の女性学生さんたち(第1部第2部特別課程)と、懇談する機会がありました。私は最近、自治体現場から離れているので、このような生の声は、勉強になります。皆さん中堅どころになっておられ、また自治大に入校するくらいの優秀な方々です。約30人のパワーに、圧倒されました(失礼)。
私生活や家庭でも、いろいろとご苦労をされています。それはさておき、職場でのご苦労を聞きました。多かったのが、一つには、窓口でのクレーマー対応、執拗な苦情電話の対応、モンスターペアレントです。もう一つは、職場でのうつ病職員、コンプライアンス違反への対応です。おわびの記者会見設営のプロも、おられました。児童虐待、定住外国人特にその子どもたちへの支援など、地域の困難もありました。多くの人が、それぞれに苦労しておられます。
住民の多くは、根拠なき思いこみや、一部の不届き者をみて、「地方公務員は楽な職場だなあ」と思っておられます。そんなことはないのですがね。私たちのPR不足なのでしょうか。また、職場の恥は外に出したくない、苦労は言わないという美徳を、守っておられるのでしょうか。
自治大学校での授業も、これら「職場と地域の困難」に力を入れつつあります。法制度や知識を授けるだけでは、実践的幹部研修にならないと、私は考えています。