最も世界とつながった国が最強に

25日の朝日新聞オピニオン欄は、アンマリー・スローター米国国務省政策企画局長のインタビューでした。彼女は、軍事力でなく世界と最もつながった国が最強のパワーとなる、と主張しています。
・・21世紀でも、米国は唯一の中心ではないにせよ、中核的な存在であり続けるでしょう・・伝統的な地政学的な見方では、アジアは興隆し、欧州は衰退し、米国はその中間に位置するということでしょう。確かに国家や軍事力は非常に重要ですし、紛争も絶えません。しかし、これからの時代を特徴づけていくのは、国家が別々ながらも互いに依存し合う単なる相互依存だけでなく、相互につながっていることなのです。ネットワーク化された世界では、結果達成を可能にしてくれる官民や市民社会のアクター(行為者)とどれだけつながっているかが、パワーを左右します。この点で、米国はなお、こうしたアクターと最もつながっている、唯一の国だろうと思います。
・・私が「つながっている」と言うのは、グローバルにつながっている、という意味です。国内だけでなく地球規模で、人的に多様につながっているということです。そうした多様性には、新たな考えや活力を吸収し、アイデアや製品や人々を魅力的にし、また人々を引き付けるという、とてつもない力があります。そんな結びつきは、開かれた社会でこそ起きます・・