年別アーカイブ:2009年

市場経済を成り立たせる条件

2009年11月27日   岡本全勝
日経新聞「やさしい経済学」(経済教室の下の欄)に、中林真幸東大准教授が、「日本の長い近代化と市場経済」を連載しておられます。
明治以降の日本の発展の基礎に、江戸時代の識字率などがあったということは、定説になっています。制度は、文化資本がないところでは、育ちにくく、また「輸入」も困難なのです。
先生は、人がモノを交換すると、満足が増える。しかし、初めて見るモノの品質を、交換前に知ることは容易ではない。どうして、交換による損失を少なくするか。
一つは、長期の取引関係をつくることである。しかし、これでは、見知らぬ相手とは取引できない。自由な経済市場をつくるには、強い第三者に執行を担保してもらう。すなわち、国家をつくるしかない。
として、織田信長から明治時代の、市場経済を成り立たせた要因を分析しておられます。興味深いです。

政府の売り込みと、企業の売り込み

2009年11月26日   岡本全勝
24日の読売新聞に「地デジ、日本式南米攻略」という記事が出ていました。南米主要5か国、3億人市場で、日本方式の地上デジタル方式が採用されたのです。政府が、熱心に売り込んだことは、先日(9月28日の項)紹介しました。しかも、先行していた欧米方式を巻き返したのです。
・・「外交的には日本規格が勝利を収めた希有な例」(在ブラジル日本大使館の臼田昇1等書記官)となった・・・
ところが、記事にも書かれている通り、テレビの売上げでは、韓国が60%のシェアを占め、日本製は20%でしかないのです。

増税への理解

2009年11月25日   岡本全勝
25日の読売新聞は、社が実施した世論調査の結果を載せていました。それによると、社会保障制度を維持するため、消費税率引き上げはやむを得ないと思う人は61%で、そうは思わない37%を大きく上回りました。
前回2008年7月の調査に比べ、14ポイントも増えたとのことです。詳しくは、記事をお読みください。

ガラパゴス化、よそに行ける人と行けない動物

2009年11月25日   岡本全勝

日経新聞1面の「春秋」、24日は、ダーウィンの進化論にからめて、日本商品のガラパゴス化を取り上げていました。
・・隔絶した孤島という環境で、ゾウガメやイグアナなどの生き物がほかで見られぬ独自の姿に進化した。そんな島になぞらえ、国内市場だけに向けて進化し、海外では通用しない商品やサービスを称して「ガラパゴス化した」という。携帯電話が代表格だが、このたとえ、ダーウィンなら首をかしげるかもしれない。島の生き物たちはそもそもよそへ行くすべがない。日本は行けるのに、行こうとしないだけではないか、と・・
私はこのホームページで、何度かガラパゴス化、特に公務員のガラパゴス化を取り上げました。でも、この指摘の通りですね。本家ガラパゴスが、怒りますよね。

弱い者が発展する、続き

2009年11月24日   岡本全勝
昨日書いた「弱い者が発展する」に、何人かの人から、反応がありました。予想していたのですが(苦笑)。
「その前に、飢え死にしてしまいます」「それは、運のいい人だけです」などなど。
でも、今の部署にしがみついていながら、「発展がない」なんて不満を言わないでください。また、追い出されて発展した人を、やっかまないでください。安住に発展なし。ローリスク・ローリターン。冒険に、発展あり。ハイリスク・ハイリターン。