日本の政権交代・社会勢力の争いではなかった

フランスの社会学者エマニュエル・トッドさんの発言(2009年10月21日、日経新聞夕刊)。
・・日本の政権交代に驚いたのは、近年のヨーロッパの動きとは、まったく異なるからだ・・しかも予想外だったのは、私が知る限り、年齢や社会階層による支持政党や投票行動に、大差がなかったことだ。フランスなら若者や労働者は、左派を支持する傾向が明確にある。してみると、日本は一つの「全会一致」から別の「全会一致」に変わっただけで、ある勢力の勝利によって過去を完全に断ち切ったのではない、と言えそうだ・・