会社社会から地域社会へ

24日読売新聞談論「統一地方選、何を問う」、樋口恵子さんの主張から。
「人生50年型社会」だった時代からわずか半世紀。「人生90年社会」になった。人生にも、百年の計がいる。人間が長寿になった21世紀には、人々にとって、地域の再生がどうしても欠かせない。
・・・高度成長の時代、就業人口の8割がサラリーマンとなって、職住分離が進んだ。長時間労働や遠距離通勤を強いられたサラリーマンにとって、地域は文字通り、寝に帰るだけのベッドタウンだった。この時代は、「会社の時代」でもあった。冠婚葬祭は会社が取り仕切った。・・・社会保障ならぬ「会社保障」と呼ばれたものだ。
時代は一変した。終身雇用は崩れ、会社保障はもう人々のセーフティネットではない。不況や経済のグローバル化のせいだけでなく、会社で働き終えた時を意味する「定年」と、人生の時間を意味する「終身」の間に壮大な時差が生じたからである。定年後の時間は、ざっと30年に及ぶ。
21世紀は、地域が人生の受け皿として意味を増すことは疑いない・・。
先生の主たる意図とは、少し離れて引用しています。詳しくは、原文をお読みください。