評価と競争

若い人に聞いたら、今の男子大学生は、紺のスーツを持っているのだそうです。おしゃれではなく、生活のためにです。それは、学習塾で教師のアルバイトをすると、スーツにネクタイ姿を要求されるのだそうです。あるところでその話をしていたら、次のように発展しました。
「それに比べ、小中学校の先生って、スーツじゃないですよね」
「ネクタイもせず、運動服のジャージも多いよ」
「礼儀は、正社員より派遣会社の人の方が立派だと聞いたよ。そうでないと、受け入れてもらえないから」
「仕事の成果も、派遣や請負の方が良いらしい。そうしないと契約を打ち切られるから」
「学校と塾も同じだね。塾は成果が評価される。生徒の成績が上がったか、どれだけ有名校に合格させたか。学校は評価がないからだめだね」
「派遣の方が、あぐらをかいている正社員より、給料が上の時代が来るだろうね。いくつかの業界ではそうなっている」
「そうでしょう。商品売買の場合、長期契約よりスポット買いの方が高いですから」