中公新書「昆虫―驚異の微小脳」を読みました。すごいですね、昆虫は。私は、脳はすごいと思いつつ、それは人類もその他のほ乳類も昆虫も同じようなものだと、漠然と思っていました。一方で、同じ脳としては、昆虫は脳もマッチの頭くらいしかなく、どうしてえさを見分けるだけでなく、空を飛べるのかふしぎでした。
この本を読んで、半分わかりました。ほ乳類の脳と昆虫の脳は、発生的に別物なんですね。そりゃそうですわな、共通の祖先があったとして、立派な脳を持っていたとは思えません。ここは私の理解不足でした。目も構造が違うんです。また、蜂や蚊があんなに見事に飛べるのは、考えてみればすごいですよね。人類が作った飛行機は、まっすぐ飛ぶだけで、すごい量の装置がいるのです。コックピットは計器の固まりです。蜂なみの飛行をしようとしたら、計器はどれくらい必要でしょうか。それを蜂や蚊は、あんな小さな脳でやってのけるのです。まだまだ、わからないことは多いですね。