分権へのあしたへ

20日の朝日新聞夕刊のニッポン人脈記「分権のあしたへ」9は、神野直彦先生などでした。機関委任事務制度を廃止し、国と地方の関係を上下から対等の立場に変えたのが、第1次分権改革(2000年)です。これは、西尾勝先生がおられなかったら、達成できなかったでしょう。三位一体改革(3兆円の税源移譲)は、神野先生がおられなかったら、達成できなかったでしょう。
学者が理論・改革案を提示するだけでなく、熱意を持ってそれを実現されました。予算を獲得してプロジェクトを作り上げるとか、役人の仕事にお墨付きを与えるといった関与でなく、お二人の仕事は現状の政治行政を敵に回して、改革するというものです。日本の政治・行政・学問の世界で、珍しい例だと思います。