いくつか、今回の旅行での困った点を書きました。それでも、海外旅行は面白いですよね。知らないところを見ることは、楽しいです。
そして、比較することで、日本を知ることができます。かつ、私を含めて多くの日本人が、海外旅行をすると、日本が良いと再認識して帰ってきます。
安全で清潔で豊か。これは、日本が世界最高水準でしょう。食べ物もおいしいし。
ところで、ティップの慣習はなくならないのでしょうか。この制度は厄介ですよね。お店で、サービス料込みなのか、ティップを払うものなのかを迷います。また、レストランでの支払いも、まず請求書を見て納得し、クレジットカードを渡します。そして、もう一度来た請求書に、ティップを上乗せした金額を記入します。2度手間なのです。そしてご丁寧に、ティップの推薦額が(15%ならこれだけ、18%なら、20%ならと)書かれているのです。それなら最初から15%を加算しておけば良いものを。何かと合理的なアメリカで、続いていることが不思議です。
司馬遼太郎さんに『アメリカ素描』(文庫版、1989年、新潮文庫)、『ニューヨーク散歩(街道をゆく39)』(文庫版、1997年、朝日文庫)があることを思いだし、読み返しました。
彼の地の社会の分析もありますが、多くは日系人や日本研究者との交遊録でした。司馬さんが自らおっしゃっているように、「日本と中国の専門家」である氏が、短期間の旅行でアメリカをとらえることは難しく、避けておられるように思えました。