働く高齢者

6月30日に、2005年の国勢調査抽出速報が出ました。昨日の続きです。もう一つのポイントは、働く高齢者が22%だということです。日本はヨーロッパ先進諸国に比べ、異常に高いのです。フランス1.2、ドイツ2.9、イタリア3.4で、アメリカが14.4です。一様に、「諸外国では、仕事以外の人生の楽しみを見いだしている」と解説しています。それもあるのでしょう。また、「健康なうちは働かないと、怠け者に見られる」という説もあります。このほかに、「仕事が生き甲斐だ」「自分の居場所を確保したい」ということもあるでしょう。私の父がそうです。「もう隠居したら」という私の意見に、耳を貸そうとしません。家族も「仕事を取ったら、おじいちゃんはぼけてしまう」と言っています。
私も、労働とはいいませんが、元気なうちは社会に役立ちたいです。隠居という言葉にもあこがれているのですが。庭のない住まい、地域コミュニティに参加していない身としては、退職後、生き甲斐をどこに見いだすか。それが問題です。職員からは、「課長。退職後、福本補佐と一緒に職場に顔を出さないでくださいよ」とか「福本補佐と飲んでから、職員を呼び出さないでください」「昔の自慢話をしないでください。絶対するでしょ」と、今から防御線を張られています。