短期間異動

私の部屋にもよく取材に来てくれるA社の記者さんが、異動の挨拶に来ました。
全:???あんた、まだ来たばっかりやないの。
記:ええ、1年たたないのですが・・。
そうなんです。霞ヶ関や永田町を取材拠点にしている記者は、A社に限らず多くの人が1年で異動して行きます。広く経験を積ませようという、本社の方針なんでしょうが。
私たちの仕事もそうですが、1年のサイクルでようやく全体像がつかめ、2年目でいろいろ付加価値をつけることができるのではないでしょうか。私が何度か批判した「去年と同じまちがった記事を書いている」といったことは、去年の記事(前任者が書いた記事)をなぞるから起きるのでしょう。後任者への引き継ぎも、会社としての蓄積も十分に生かされていないように見えます。「自分の足で稼げ」という体育会系の方針が、生きているのでしょうか。
もっとも、取材される側からすると、経験不足の記者はいかに優秀であっても、「くみしやすい」「扱いやすい」と思っている人もいるでしょう(失礼)。