カテゴリー別アーカイブ: 仕事の仕方

生き様-仕事の仕方

成果物を支える職員

(3月7日の復興推進会議に関して)
短時間に、かつ限られた人数で、これまでにないこと、これだけの成果物をだすには、職員の大変な働きがあります。年末年始も休日も返上し、さらには時間外勤務でがんばってくれた職員と、関係府省の職員に感謝します。ありがとう。
「岡本統括官の弁当を邪魔する会」は、今日も相変わらず続いていますが、許しましょう。しかし、私が弁当を食べていることを確認しつつ、「弁当を邪魔する会です」と堂々と言いながら入ってくる、M参事官、I参事官、H参事官。あんたたちは、度胸がある。さらに、「大したことじゃないんですが」と言って入ってきながら、ドアを閉めてややこしい話をするT参事官。将来あなたたちが、官房長や局長になった時に、私の気持ちがわかるでしょう。消化に悪いよ。

岡本統括官の帰り際に、仕事を持ち込む友の会

先日、「岡本統括官に弁当を食べさせない友の会」の話を書きました(2月22日)。最近新たに、「岡本統括官の帰り際に、仕事を持ち込む友の会」ができたようです。
今日も、20時過ぎに帰ろうとしたら(そんな時間まで、答弁案を見るために残っていたのが、そもそもの間違いでした)、ある職員が「岡本統括官の帰り際に、仕事を持ち込む友の会」です、と言いながら入ってきました。彼は先週も同様に仕事を持ち込んだので、私は「会員は、あんた一人じゃないか」と笑いながら、「応戦」。ところが、それが終わったら次の職員が・・。会員は、2人に増えました。

難しい話を1枚の紙で

講談社のPR誌『本』2013年3月号、翻訳家上原昌子さんの「ヒッグス粒子探索をめぐる壮大なドラマ」に、次のような話が載っています。
素粒子物理学者が、理論的に予測されていたヒッグス粒子を、巨額の費用をかけた装置(LHC)で発見しました。その過程で、科学者は国家に費用負担を求めました。イギリスのサッチャー首相の下で大臣を務めたワルドグレイブ氏が、1993年、イギリス物理学会での講演で、次のように述べました。
・・・財政難の英国政府にLHCの建設資金援助を望むなら、まず、その粒子が一体どういうものなのか、なぜその発見が重要なのかを、A4紙1枚以内で私にわかるように説明せよ・・

上司の役割

今日は、仕事の関係で、12:20頃に職場に戻って、弁当を広げました。今日はなぜか、静かに食べることができました。しかし、13:00になったとたんに、次々と職員が決裁やら相談にやってきました。
どうやら、Y秘書が私のブログ(ゆっくりさせてくれない職員たちと黒幕)を読んで、次の対策を考えたようです。
でも、部下の言うとおりに動くのが、上司の務めですね。Y秘書の指示に従いましょう。

金曜日に、×を2つもらった職員(若手職員卒業試験)は、今朝早く、修正した案を持ってきました。完璧にできていました。でも、100点を与えると慢心する恐れがあるので、あえて問題点を探して、「95点」と採点しました。満足せずに、さらに向上してもらうためです。きっと、将来有能な職員になってくれるでしょう。
上司の楽しみは、将来有望な職員を鍛えることです。復興庁には、各省のほか民間企業やNPOからの職員がいます。それぞれ有能な職員ですが、これまで「狭い職場」で生きてきました。
彼らに、復興の現場を見せ、内閣と与党はどう動いているかを見てもらい、どのように企画して段取りをつければ仕事が進むかを勉強してもらっています。若手職員では、なかなかそんな機会は、ありません。でも、復興庁では、これまでにないことをしていること、職員が少ないこと、仕事が忙しいので、若手職員でもいろいろなことが経験できます。
良いアイデアがなければ、進歩はありません。しかし、アイデアだけでは、企画は実現せず、世の中は動きません。その勉強ができます。

放課後には、元部下職員と一緒に「異業種交流会」に出ました。私は、「今日も、ホームページを加筆するので、先に帰るわ」と、皆より早く退席しました。去り際に、彼曰く「S省のS君は、よく仕事ができたが、さらに磨きがかかった、と書いてください」と。で、その注文を、こうして実行しています(苦笑)。

若手職員卒業試験

昨日金曜日、若手職員が資料を持って説明に来ました。あるテーマについて想定問答集を作るので、その項目を整理した案です。自信満々の様子です。確かに彼の自信通りに、内容は良くできていました。しかし私は、厳しく次のように指導しました。
「1 右上に、作成した日付が入っていない。
2 下に、ページ番号が打たれていない。
まずここで、失格。×。
次に、
3 表題が内容を表していない。よって、表題を見ても、これが何の資料かわからない。例えば、次のようにしてはどうか・・・。
4 さらに、これは別添資料であって、関係者に示す資料になっていない。この紙を関係者に配って、答弁作成の依頼をするのだから、この紙の前に、何の目的で、いつまでに、どのような体裁で作るかを書いた「趣旨紙」が必要。
よって、××」と。
彼は「ううう・・」と唸り、「岡本学校を卒業するために、卒業試験と思って作ったのですが」と。
私は、「これでは、落第。よって、岡本組組員に残留」と、申し渡しました。
内容は良くできた資料なので、月曜日には、100点満点の資料が上がってくるでしょう。