岡本全勝 のすべての投稿

豪雨災害

広島市を中心に、豪雨災害で大きな被害が出ています。行方不明の方が早く救助されることを、期待しています。亡くなられた方にお見舞いを申し上げるとともに、ケガをされた方の早い回復をお祈りします。改めて、「災害列島」であることを認識します。夜明け前に、突然、土砂が家に流れ込んできたら、逃げようがありません。自然の恐ろしさを、再確認します。
このような災害につきものですが、最初の報告に比べ、次々と被害の拡大が報告されます。「これまでにない災害」なので、仕方のないことです。救助や捜索についても、「どこから手を付けたらよいかわからない」状態ですし、全体像はなかなか把握できません。関係者にとっては、現場でどのように想像力を働かせるかが問われます。

外国人向け免税店

今日の放課後は、同業他社との意見交換会(う~ん、名目は違え、毎晩良く続くなあ・・)。会場に早く着きすぎた(N君の手配で、開始時間が遅かった)ので、近くを散歩。最近、銀座に行くことはないので。
銀座ライオン本店の隣に、主に中国からの観光客を相手にした免税店があり、視察しました。通りに、何台もの大型バスが並んで、免税店へ客を誘導し、また帰りを待っています。店頭の混雑と熱気は、たぶん30年前のパリやロンドンの、日本人観光客向け免税店(三越とかありましたよね)と同じでしょう。店員さんも、アジア系の人でした。
品揃えは、フロアガイドのとおり。入ったところに、シチズンとセイコーの時計があるのは、うれしいです。他は、ヨーロッパの時計ばかりです。しかも、1個で百万円を超えます。2階は、化粧品と日本の民芸品。観光地での土産物には、いつもがっかりします。芸者さんらしい女性を描いた扇子か湯飲み。う~ん、もう少しましなものはありませんかね。鉄瓶がたくさん並んでいたのは、意外でした。赤ちゃん用ミルクは、新聞報道で知っていたので納得。でも、これをたくさん抱えて帰るのかなあ。3階は電気製品。売れ筋は、相変わらず炊飯器です。他にひげそりとか。
これでは、あまり日本にお金は落ちませんねえ。かさばらずに、見た目が良くて、本人が喜ぶちょっと高価なものか、もらった人が喜ぶ土産、そして日本製が必要です。あなたなら、海外の友人に、何を持っていきますか。

覇権国家イギリスを作った仕組み、9

近藤和彦著『イギリス史10講』の最終回です。
8 碩学の成果を、こんな簡単に読める。
300ページの新書版に詰め込むには、大きすぎる内容です。近藤先生は、記述の際に、原典となった文献名や研究者の名前を載せることで、先達に敬意を表するとともに、読者にさらなる勉強のとっかかりを示してくださっています。さらに勉強したい人は、そこに出ている研究者(日本人も多いです)を、検索して、元の論文を探すのでしょうね。
また文章の中で、関連する他のページが( )書きされています。これは便利です。随所に、先生の工夫が見られます。
これだけの内容が、900円+消費税で読めるのです。お薦めです。
引き続き、先生の『民のモラル―ホーガースと18世紀イギリス』(2014年、ちくま学芸文庫)、『文明の表象 英国』(1998年、山川出版社)を、読みました。それらも、興味深かったです。その感想は、別途書きます。何しろ、この『イギリス史10講』を読んでから、思うことをこのホームページに書き始めて、1か月以上が経ちました。

オーラルヒストリーの対象に

今日は放課後に、ある研究会に出席しました。オーラルヒストリー(聞き書き)で、私が大震災について行ったことを、研究者の質問に答えるのです。聞き書きの対象となるほど、えらくなったわけではないのですが。もう半年以上続いていて、今日が最終回。
大震災から3年半、まあ良く忘れていますね。事前に質問票をもらって、考えてから出席するのですが、忘れていることばかりです。質問者は、時に私のこのホームページの記述を読んで、「ここに、こう書いてありますが・・」と質問されます。ところが、書いた本人が忘れているのです。毎日忙しく、かつどんどんと状況と課題が変化したので、覚えきれないという面もあります(言い訳です)。
資料は、復興庁のホームページに最大限残してあります。これは、研究者の方も、自由に利用できます。昔に比べ、はるかに利用しやすくなっていると思います。ただし、いきさつまでは、文字になっていません。
聞き書きの対象となって、次のようなことを考えました。
・研究者から聞かれることで、自分の体験を客観的に思い出すことができます。「そんな見方もあるのだなあ・・」と。これは、私にとっても、収穫でした。
・しかし、本人の語りは、注意しないと、危ないです。まず、記憶はすぐに忘れます。そして、自分の都合の悪いことは言わないでしょう。私は、精一杯、そのようなこともお話ししたつもりですが。もっとひどい場合は、自分の都合の良いように「記憶を作る」ことがあります。
・当事者である対象者も、その事件の全てを知っているわけではありません。この人の知らない部分を補強しないと、独善的になります。しかも、第三者がそれを活字にすると、「客観的」と誤解されます。
・よって、聞き書きの場合、対象者の語りの他に、編集者による「解説」が重要になります。

茶の湯、藪内。2

今日は、NHK教育TV趣味DO楽、「茶の湯 藪内家“織部も親しんだ茶の魅力”」の第3回目。同業者意見交換会を早々と切り上げて、21時25分にはテレビの前に座りました。先週放送(今朝再放送)の第2回目を見ても、20年前に習ったことは、ほぼ忘れていますね。反省。
でも、いつか、再度挑戦する機会があるでしょう。フルートとともに。決意表明。その前に、原稿を書かないと。すみません、編集長と待っていただいている読者の方に。
ところで、このような趣味の世界を見る度に、あるいは昔の文化人や官吏の書を見る度に、私は(私を含めて現代の官吏は)、「忙しい、忙しい」と言って、何をしているのか疑問になります。そして、忙しい結果として、何を残しているのでしょうか。
放送は、次回8月25日で終わりです。関心ある方は、ぜひご覧ください。