投稿者アーカイブ:岡本全勝

来年の手帳

2017年12月23日   岡本全勝

先日、2018年の手帳を用意しました。早速、決まっている予定を記入。
まずは、慶應大学の出講日を。今学期は1月で終わりますが、4月から新学期が始まります。来年度も、春学期は「地方自治論Ⅰ」と「公共政策論」、秋学期は「地方自治論Ⅱ」を担当します。
今年春学期は、水曜日と金曜日の1時限にしたのですが、来年は金曜日の1限と2限にします。1日で終えようという算段です。金曜日の負担は増えますが。
大学から送られてきた講義日を手帳に書き込むと、2018年だけでは終わらず、2019年1月まで毎週金曜日午前が埋まります。えらい先の話ですね。

そして、既に引き受けている講演会。夜の異業種交流会を記入。しばらく前までは、「1月は夜が入らず楽だなあ」と言っていたのですが、そうでもなくなりました。

新年のはじめに、「まっさらな手帳」をおろす。なんてことは、ありませんね。「まっさらな日記帳をおろす」はありますが。

浪江町の復興拠点計画を認定

2017年12月22日   岡本全勝

今日12月22日に、浪江町の復興拠点計画を認定しました。双葉町、大熊町に次いで、3町目です。
今年の春に、避難指示を解除できる地区は解除しました。その際に、当分の間、帰還できない地区に、復興の拠点を作る制度を導入しました。
年内に、3町で計画ができるとは予想していませんでした。住民や役場の熱意が、計画作りの速さに表れています。まずは、環境省が除染を始めます。

慶應義塾大学、地方自治論Ⅱ第12回目

2017年12月22日   岡本全勝

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅱの第12回の講義。前回に引き続き、国の財政状況と、地方財政の赤字を説明しました。諸外国比較で、日本は高福祉低負担であり、その差を国債で埋めていることは、理解してもらえたようです。消費税や個人所得課税が、ヨーロッパ各国と比べ、低いのです。

ちょうど良い時期なので、先日閣議了解された「経済見通し」を説明しました。近年の日本経済がどうなっているか、GDPの見通しや、物価上昇率、失業率を説明しました。学校では習わないでしょうね。

さらに進んで、経済政策一般について解説しました。良い書物や解説がないので、経済政策に強い職員の知恵を借りて、レジュメをつくりました。
短期では、景気対策 です。需要創出の財政政策(ケインズ政策)と金融政策(金利誘導と資金供給)です。具体例として、ニューディール(1930年代、アメリカ)、リーマンショック対策(2008年、日本、世界)、アベノミクス(2013年~日本)を挙げました。すると、わかりやすかったようです。
長期・経済構造改革としては、国家政策として、
1 産業政策:特定産業の保護育成。補助金や関税障壁。
2 競争・規制改革:規制緩和や通商政策
3 財政政策:資源配分・所得再分配。大きな政府・小さな政府
4 生産性向上:人材育成
5 通商政策:関税引き下げ、知的財産権の保護
です。すっきりと分類できませんが。
具体例として、富国強兵(明治~)、所得倍増政策(1960年代、池田内閣)、新自由主義的改革(1980年代、サッチャー、レーガン、中曽根内閣)、TPPなどを挙げました。
ここは、学生から「よくわかった」と好評でした。この部分は、もう少し資料を精査して、今後も使いましょう。

兼好法師

2017年12月21日   岡本全勝

小川剛生著『兼好法師』(2017年、中公新書)が面白いです。徒然草で有名な吉田兼好ですが、私たちが知っている経歴は間違いなのです。この本は、兼好の実体に迫ります。推理小説みたいです。
吉田という姓も嘘だそうです。後世、吉田家が「箔を付ける」ために、ねつ造したとのこと。なんと。

どのようにして、700年前の人物の実像を明らかにするか。お寺に残っていた古文書(仏教の経典)の裏に、兼好が書いたと思われる手紙が残っていたのです。紙が貴重な時代、裏を再利用して教典を書き写したのです。
この本は、徒然草の解説書ではありません。兼好法師とは誰かの、推理です。
面白いですよ。

ノーベル賞受賞の反応、日本とイギリスの違い

2017年12月20日   岡本全勝

12月19日の朝日新聞「イシグロ氏ノーベル賞、沸く日本・静かな英国」から。
カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞。日本では連日報道され盛り上がりましたが、イシグロ氏の地元、イギリスでは様子が違うようです。

・・・英国では意外にも静かな反応だ。授賞式の翌日、主要紙デイリー・テレグラフ、ガーディアン、タイムズのうち、式典や晩餐会スピーチの様子を報じた新聞はなかった。文学賞の授賞が決まった時も1面で報じたのはガーディアンだけ。他紙は中の面で、日本のように読者、親類の反応まで報じる記事は見当たらなかった。
・・・ふつうは「英国人が受賞した」だけではニュースにならないようだ。今年は英国の研究者がノーベル化学賞に決まったが、翌日の新聞は全く伝えないところも。報じられても小さな扱いだった・・・

・・・日英の反応はなぜ違うのか。英国文化に詳しい北九州市立大の高山智樹准教授(文化研究)は「英国人は自国の文化に自信を持っており、海外の評価を気にしないからだ」とみる。本ならば、ノーベル文学賞より、英国最高峰のブッカー賞の方が話題になるそうだ。
日本にゆかりのある人などが賞を受けることに関心が集まるのは自然だ。一方で、日本のメディアや社会がノーベル賞だけでなく、「世界遺産」などでもにぎわうことについて、「科学・技術や理屈を重視する欧米主導の近代的な価値観に固執しているからだ」と経済学者の水野和夫・法政大教授は話す。「既に近代は終わろうとしているのに、欧米に追いつけ追い越せの価値観から抜け出せていない証しではないか」・・・