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社会

被災外国人に、やさしい日本語

田村太郎さん(注)が、NHK大阪のニュース「被災外国人にやさしい日本語」(1月7日)に登場しました。

ちょうど昨日、このページで、通じないカタカナ語について書いたところです。
日本語になっていない、しかし日本人はそれで通じると思っているカタカナ語(カタカナ英語)、さらにはカタカナにもしないアルファベットのままの単語は、外国人にはわかりにくいです。特にアジアから来ている人には、難しいです。日本人でも高齢者は、困ります。
災害時は、特に伝わることが重要です。

このニュースは、13日朝の「おはよう日本」でも、放送されるとのことです。
(注)このホームページにしばしば登場する、災害支援などを行っているNPOの代表者。先日も「災害時施設運営管理者研修」に登場しました。

困るハイブリッド語

1月9日の日経新聞「私見卓見」は、玉盛映聿・内閣府沖縄総合事務局道路案内標識ローマ字英語表示検討会委員「意味不明瞭なハイブリッド語見直しを 」でした。

・・・在日外国人の友人たちが「日本のハイブリッド語は理解するのが難しい」と言う。ハイブリッド語とは、日本語にアルファベットをミックス(混在)させた表記のことだそうだ。日本語はなんとか理解できても、アルファベットがわからない。外国語のつづりなのか、日本語のローマ字表記か、あるいは和製の外国語か、区別がつかずに困るという・・・
・・・観光客向けレンタカー案内の「1BOXカー」。「ワンボックス」と読む和製英語だ。日本語を覚えた友人は「いち・ボックス」と読んでしまったそうだ。求人広告の「ネイルOKクリニック」もわからない。注意書きを読んで、若い人のネイル(付け爪)をOK(許容)している職場であるクリニックだと理解できたという・・・
・・・訪日外国人客の8割がアジアからである。英語圏からの観光客と違い、アルファベットは苦手だという声が多い。そこで観光ルートの案内標識と関連施設では、中国語、韓国語、タイ語などの表記を用意している。しかし街中は依然、英語、フランス語、イタリア語などの単語に日本語のローマ字と和製外国語が混在したハイブリッド表記であふれている・・・

同感です。英語らしく表記した会社名や商品名は、日本語の文脈になじまないのです。
例えば、JR(ジェイアール)です。これだけでは、初めて見た人は、鉄道会社とは思わないでしょう。また、この単語を日本語の文章の中に入れてみてください。JRでは、据わりが悪いですよね。俳句や短歌には、「ジェイアール」で入れるのでしょうか。みんなが利用する鉄道ですから、もう少しわかりやすい略称はないのでしょうか。

最近よくニュースで取り上げられる「IR」も、わかりませんね。複合観光施設だそうです。これもよくわからない。カジノがある行楽地だそうですが。カジノも日本語ではありません。しいて言えば、賭博場でしょうか。
マンションの名前にも、訳のわからない、英語のような表記やカタカナ語があります。それがかっこよいと思っているのでしょう。

現代人の造語能力の低下を、嘆きます。明治人は苦労しながら、西洋語を日本語に置き換えました。哲学、化学、科学などなど、これが英語をカタカナにしただけの言葉(フィロソフィー、ケミカル、サイエンス)になっていたら、私たちも理解するのに苦労したでしょう。

かつて、次のようなことを書きました。「私の嫌いな言葉」(2006年4月26日)
「ロシアに出張したとき、同行した職員がロシアの友人への土産に「外来語辞典」を持って行きました。彼はロシアで暮らしたことがあり、日本語を勉強している友人への土産だというのです。私は、最初その意味が分かりませんでした。
「何で、そんなの持って行くんや」
彼曰く、「ロシア人にとって、日本語を勉強するとき、カタカナ英語は分かりにくいものなのです」・・・」
この項続く

経済発展の基礎は教育から

1月4日の朝日新聞経済面、ゾマホン・ルフィン、元駐日ベナン大使のインタビュー「貧しいベナン、アフリカで1番に」から。テレビの出演料などで、母国ベナンに小学校をつくってきました。

・・・日本に来て分かってきたのは、経済発展は初等教育の充実から始めないといけない、ということ。日本に地下資源、ない。石油、ダイヤモンド、ない。でも、先進国になっている。なぜなの? 私の考えでは、初等教育が整っているから・・・

・・・「あいうえお」を学ぶだけの場所ではなく、日本文化を学びます。日本人の考え方、行動様式、宗教、食べ物、着物、それらを学ぶ場所にしています。
日本人の考え方、行動様式は、ほかの国の人とは違います。日本人は、自分のことを先に考えない。まず、相手に迷惑をかけないように動く人間です。自分さえ良ければいいとは考えない・・・

GAFA、プラットフォーマー

GAFA、ガーファって、聞かれたことがあるでしょう。グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの4大巨大IT企業です。
12月12日の読売新聞が「プラットフォーマーとは」で、詳しく解説していました。
・・・米グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムなどの巨大IT企業は、デジタル経済の舞台を提供する「プラットフォーマー」として、人々の生活に便利なサービスを提供し、社会に大きな影響力を持つ。4社は頭文字から「GAFA」とも呼ばれる。だが、あまりに大きくなりすぎ、その全貌をつかむのは難しい。利便性の反面、影の部分も大きくなり、国家による監視の目も厳しくなりつつある。
巨大IT企業はインターネット上で便利なサービスを無料で提供し、世界中から膨大な個人データを集めている。個人データが自由に使われれば、利用者にとっては望まないサービスを繰り返し勧められるなど不利益を被る恐れがある。複数の個人情報を組み合わせて分析し、勝手に人物像が形成される可能性もあり、歯止めが必要となる・・・

皆さん、聞いたことはあるけど、詳しくは知らないのではないでしょうか。
これらが抱える問題点は、記事を読んでいただくとして、4社を並べて比較しています。これは分かりやすいです。
例えば「グーグル 検索 世界シェア9割」とか。それぞれの巨大さ、独占状態が、よくわかります。

来ました、不審メール

先日、携帯電話が鳴りました。ショートメールが入っています。
開けて読もうとすると、警告文が出てきました。「このメールには、電話番号が入っていて、怪しいです」といった趣旨の文章です。私の携帯電話はドコモなので、ドコモがそのような設定にしてくれているようです。

注意しながらメールを開くと、発信者は英語で「manager」とかなんとか書かれています。文面は、「あなたは未払いがあるから、次の電話番号に電話しなさい」です。そして、050で始まる電話番号が書かれています。
直ちに、削除しました。
キョーコさんのスマホには、もっとたくさん怪しいメールが届いているそうです。