5月17日の朝日新聞オピニオン欄、ジェフリー・サックス氏の「国家の対立を超えて」から。
「教授は1991年のソ連崩壊後のロシアの資本主義化や新しい国づくりに、ロシア政府の経済顧問として関与しました。現在のロシアの『製造者責任』があるのでは」という問に対して。
・・たしかに私はロシアを支援すべきだと考え、国家再建に関わりました。ところがその困難な時代のロシアを、米国はじめ西側は十分に支援しなかった。これがロシアの西側への不信感を生んだのです。1990年代、ロシアは経済的に追い詰められていました。インフレに苦しみ、外貨もなかった。私は負債の支払い猶予や金融支援を米国政府などに提案しましたが、受け入れられませんでした。理由はよくわかりませんが、敵対視していたことや自国の財政負担が大きいこと、大統領選挙への影響などを考えた結果でしょう・・
「体制変革の夢はなぜ、ついえたのだと思いますか。新しい秩序をつくるのは難しいのでしょうか」という問に対して。
・・第1次大戦後、戦勝国は敗戦国のドイツに多額の賠償を求め、厳しくあたりました。経済学者のケインズは、勝者が敗者を痛めつけたら、将来さらに深刻な政治問題に発展するだろうと警告したのですが、残念ながらそれは(第2次大戦という形で)現実化した。言いたくないのですが、米国が当時のロシアを支援しなかったのは間違いでした。これが米ロの溝を深めてしまいました。
ですから、もし現在のロシアの「製造者責任」があるとしたら、当時のブッシュ大統領でありクリントン大統領です。西側がもっと賢明な対応をしていたら、現在のような関係にはなっていなかったでしょう・・
ソ連が崩壊し、ロシアが市場経済を導入しようとしたときに、西側諸国は、ロシアに市場経済を導入するための「教師」を送り込みました。しかし、その際の混乱、その後の経済困難を十分に支援しなかったようです。
第1次大戦後の処理の際に、ドイツに過酷な負担を求め、それがヒットラーの台頭を許したとの反省があります。それを踏まえて、第2次大戦後は、戦勝国特にアメリカが敗戦国を支援しました。日本と西ヨーロッパです。その例と同様に、旧共産主義国を経済的にもっと支援する枠組みもあったでしょう。東西冷戦での「敗戦国」への支援です。そうすると、ロシアなどのその後は、違った結果になっていたでしょう。歴史上のイフです。
冷戦に勝ったことを持って良しとするのか、自由主義と資本主義を導入するための支援をするだけでなく、経済立ち直りまでを支援するのか。勝者には、(敗者への支援を含めて)次の世界を設計する責任が生まれます。それは、国際政治だけはありません。
投稿者アーカイブ:岡本全勝
復興シンポジウム
今日は、郡山市で開かれた、「福島復興シンポジウム」に行ってきました。日本政策投資銀行が開いてくださったもので、テーマは「元気で健やかな子どもの成長を見守る社会の実現に向けて」です。政投銀さんは、被災企業の復旧や産業振興のために、いろんな支援をしてくださっています。復興庁が進める「新しい東北」の官民連携推進協議会にも、協力してくださっています。ありがとうございます。
ゲストに、岩崎恭子さん(1992年バルセロナオリンピック、平泳ぎ金メダリスト)と、寺川綾さん(2012年ロンドンオリンピック、背泳ぎ銅メダリスト)が来られました。おじさんたちの挨拶の後に、二人が登壇すると、一気に会場が華やかになりました。
年金が占める割合
高齢者が増え、年金の給付額が増えています。一般論としてはわかっていたのですが、どれくらいになっているのか。改めて、教えてもらいました。
まず、受給者数は約4,000万人で、これは全人口の約3分の1に当たります。高齢者世帯の収入に占める割合は、約7割です。また、年金だけで生活している高齢世帯は、約6割です。
給付額は、平成26年度予算額で、54兆円です。GDPが約500兆円ですから、その1割です。さらに、県別にその占める割合を見ると、驚きます。島根県は、高齢化率が30%、年金受給額は県民所得の約20%になります。高知県も高齢化率は30%、年金は県民所得比で19%です。農業所得より、はるかに大きいです。これを、市町村別に見ると、もっと年金に依存している村があるでしょうね。村民の最大の収入源になっていると思われます。
林野庁推薦の映画を見よう
職員から、「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」という映画を、ホームページで宣伝せよとの、指令が来ました。
かつて復興庁国会班で苦労したH君が、林野庁に帰って活躍しています。その指示を受けた、国会班のO君から、「私も、映画の舞台と同じ三重県出身なので、ぜひ宣伝してください」との指示です。彼らを毎晩遅くまで、いえ翌朝まで仕事をさせている上司としては、断るわけにはいきません。下に書いたのが、H君から送られてきた宣伝文です。
「去る5月10日に公開となりました映画「WOOD JOB!(ウッジョブ!)」、ご存じでしょうか?
この映画、「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」「ロボジー」と数々のヒット作を届けてきた矢口史靖監督作品で、今回は「林業」をテーマに、三浦しをんさんのベストセラー小説『神 去なあなあ日常』を原作に、丹念な取材の成果を加味して脚本を起こした“青春エンタテインメント大作”となっております。
我々林野庁としましても、1人でも多くの皆さんにこの映画を観ていただくことで、少しでも「森林・林業」に関心を持っていただければ!と考えているところです。
復興庁の皆さん、連日大変お忙しいところとは思いますが、是非とも、今度の休日や定時退庁できるそんな日に、ご家族は勿論のこと、ご友人・・・ご出身府省庁の皆様などもお誘いあわせの上、お近くの映画館まで!!」
続く異業種交流会
今週の夜は、職員に感謝する会から始まって、営業活動(「取引先」との会合)が続き、今日も異業種交流会。
国立大学医学部長、日本を代表する住宅メーカー幹部、日本を代表する製鉄会社の技術の専門家、同じくIT会社の専門家など。久しぶりに会う友人、中には高校卒業以来40年ぶりの人も。上京する人がいて、幹事役が設営してくれました。何回もやっているらしいのですが、私が参加できないのです。
少し上品なレストランです。話をしていると 、お店の若い従業員が、「奈良の人ですか?」と聞いてきました。
私たち、「そうや。あんたはどこ?」
彼、「ハイ、奈良市内です」
私たち、「奈良市内のどこや?高校は?」
彼、「××町です。高校は奈良女子大付属です」
私たち、「ちょと待て。先輩たちに挨拶をしろ」
彼、「???」
私たち、「ここにいるのは、君の先輩たちだ。昭和48年卒。君は何年卒や?それにしても、君は関西弁やないやないか。まあ一つ飲め」
彼「仕事中なので、飲めません」
この後、後輩の指導が、延々と続く(笑い)。ただし、新幹線で帰る人がいて、その時間には、お開きになりました。世の中、狭いです。