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クウェート国幹部研修

今日は、クウェート国行政官リーダーシップ研修の講師に行ってきました。クウェート政府の各省事務次官級など8人が参加しました。日本国際協力センターが実施しています。
場所は、東京臨海広域防災公園(防災体験学習施設そなエリア東京)です。施設の視察の後、私が大災害が起きた際の対応をお話ししました。

地震や津波のない国ですので、その説明から入りました。興味を持って聞いてもらえたようです。
「政治家からさまざまな要望が寄せられ、それを断ることも重要な役割だった。役人にとって政治家からの要望を断ることは難しい」と話したら、皆さん苦笑しながら頷いておられました。

大震災の際には、クウェートから巨額の支援をいただきました。三陸鉄道では、その印をつけた車両が走っています。講義の冒頭にその写真を写して、御礼を述べました。クウェートの国旗に緑が一番上に使われているので(砂漠の国では緑は価値があるのでしょうか)、敬意を表して緑色のネクタイをしていきました。

国際成人力調査、日本は一流

2024年12月11日の各紙が、「国際成人力調査」の結果を報道していました(遅くなってすみません)。朝日新聞「「成人力」日本トップ水準、だけど 思考・解決力、OECD調査

・・・経済協力開発機構(OECD)が10日、成人の社会生活スキルをはかる「国際成人力調査」(PIAAC〈ピアック〉)の結果を公表した。日本は全3分野で1~2位。3分野中2分野で1位だった前回に引き続き、世界トップ水準を維持した。
PIAACは2011~12年に初めて行われ、今回が2回目。22~23年に31カ国・地域の約16万人が参加し、日本は無作為抽出された5165人が、タブレット端末で解答した。3分野は、(1)読解力(2)数的思考力(3)状況の変化に応じた問題解決能力。

日本の分野別の平均得点(500点満点)は、「読解力」が289点(OECD平均260点)で2位、「数的思考力」が291点(同263点)で2位、「問題解決能力」は276点(同251点)でフィンランドと並んで1位だった。フィンランドは全3分野で1位だった。
OECDの分析では、参加国・地域の大半で10年前より「読解力」が横ばいか低下していた。日本も約10人に1人が基礎的読解力が足りていないと指摘。また日本を含む多くの国で、10年前より、親の学歴に比例して読解力の差が広がっているとした。

OECDのアンドレアス・シュライヒャー教育・スキル局長は、日本について「高学歴の労働者でも『職場で必要とされる具体的なスキルが足りない』と考える人が多い」と指摘。リスキリング(学び直し)の必要性を主張した・・・
(この項続く)

反・忖度の元祖、和気清麻呂2

反・忖度の元祖、和気清麻呂」の続きです。
1 これを読んだ読者から、「ならば、和気清麻呂像は皇居の外れにおかず、首相官邸の前に移してはどうですか」という意見がありました。

2 中国古典に詳しい肝冷斎に、良い例がないか聞いてみました。以下、その返事の要約です。

「論語」等に出てくる「直言す」(はっきりいう)というコトバが近いでしょうか。しかし、和気清麻呂のような人については、「孟子」公孫丑篇上に出て来る孔子の言葉がぴったりくるのでは。

むかし、(わたし孟子の先生の先生であり、孔子の高弟である)曾子が(魯の有力者である)子襄に対して言ったそうです。
―わたしはかつて夫子(孔子)に、大いなる勇気(「大勇」)について訊いたことがあります。先生はこうおっしゃった、
「自ら反りて縮(なおか)らずんば、褐寛博(かつかんぱく)といえども吾おそれざらんや。自ら反りて縮(なお)ければ千万人といえども吾往かん」と。
「縮」は「直」なり、と注があります。
「自分で反省してみて正しくないと思えば、相手が粗末な服を着た庶民であっても、わたしはおそれおののかざるを得ない。自分で反省してみて正しいと思えば、相手が千万人いても、わたしは立ち向かうだろう。」

「大日本史」以来の清麻呂像を前提にすれば、中国歴代の諫官の伝統(例えば、漢の成帝に諌言して、退出を命じても宮廷の欄干につかまって離れようとせず、ついに欄干を折ってしまって「折檻」の語源になった朱雲、唐の太宗皇帝にたびたび直諫した魏徴)に沿って、清麻呂はまさに、「千万人といえども吾往かん」の人といえましょう。

コロナ死者、5年間で国内13万人

1月15日の読売新聞が「コロナ死者 国内13万人 初確認5年 高齢者が96%」を伝えていました。

・・・新型コロナウイルスの感染者が2020年1月に国内で初めて確認されてから15日で5年となる。昨年8月までの死者数は累計で13万人に上り、このうち65歳以上の高齢者が96%を占める。高齢者が重症化しやすい状況は変わっておらず、引き続き感染対策が求められる・・・

尾身茂・元対策分科会長の発言も載っています。
・・・政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会長を務めた尾身茂・結核予防会理事長が読売新聞のインタビューに応じ、日本の新型コロナ対応について「政府の検証が十分とは言えない」と述べ、徹底的な検証を求めた。

政府は、コロナ禍の反省を踏まえ、感染症対応の司令塔となる内閣感染症危機管理統括庁を2023年9月に設置し、24年7月には次の感染症危機に備えるための行動計画を改定した。
尾身氏はこうした動きを評価しつつ、「医療逼迫が起きた理由は何か。医療体制を根本的に見直す必要があるのかなど、本質的な問題をもっと深く分析する必要がある」と述べた・・・

インターネットの復旧

インターネットが、完全に復旧しました。去年夏の落雷と停電でいろんな電子機器が壊れたのですが、インターネットも不調になりました。

いつものように、お世話になっている社長に来てもらいました。
まずは、ルーターがおかしいとの診断。それでルーターを製造元に送って、調べてもらいました。やはり壊れていたので、差額を出して新製品に代えてもらいました。その接続のために、社長に来てもらいました。
ところが、しばらくすると、インターネットがつながらなくなったのです。電源を入れるとつながるのですが、しばらく使っていると途切れてしまいます。で、また来てもらいました。いろいろと診断してもらいますが、安定しません。社長曰く「変ですねえ・・・」。
原因は、ルーターか、その前にあるNTTの白い箱(ホームゲートウエイ)と推測されます。ひょっとしたらルーターが不良品かもと思い、再度買い換えました。つないでもらいましたが、不安定は改善せず。いよいよ、NTTの白い箱しかありません。

NTTに修理を依頼しました。作業員が来てくれて、いろいろ調べてみて「おかしいですね」。20代の作業員は、白い箱を見て「いや~、古いのを見ました」とのこと。引っ越してきたときにつけてもらったので19年前です。
そして「取り替えてみましょう」と、新しい黒い箱に取り替えてくれました。契約しているプロバイダーのニフティの書類を出して、パスワードなども再入力。しばらく時間がかかりましたが、ようやくつながりました。
「しばらく様子を見てください」とのことです。いまのところ、問題なくつながっています。

電子機器、それもいくつか経由する仕組みは、素人にはどこが故障しているのか、よくわかりませんねえ。
なお、その間は、仕事場や出張の際に使っている携帯Wi-Fiを持ち帰り、つないでいました。それで、問題はなかったのです。でも、これですっきりしました。