関西大学で講演

今日11日は、関西大学に講演に行ってきました。経済学部の客員教授も、引き受けているのです。
演題は「公共政策と財政-予算でできることとできないこと」です。林宏昭教授の指示で、大震災を事例に、財政学の授業に関わる話にしました。
200人を超えると思われる大勢の学生と一般の方が、熱心に聞いてくださいました。
実務家の授業ですので、政府が何をしているか、公務員は何をしているかなどを、話してきました。

補足
5月23日の毎日新聞の私の発言は「論点 国家公務員の不祥事」です。
これからの地方自治体については、4月26日の日経新聞夕刊コラム「この国のかたち」をご覧ください。

 

東へ西へ

このホームページに書いているように、昨日とおとつい(土曜と日曜日)は、福島へ。今日月曜は、大阪往復。明日あさっては、福島勤務です。よく働いています。

今日の行きと帰りの新幹線では、資料の整理やら次の大学講義の準備やら・・。ここでやっておかないと、時間が取れないのです。動く書斎ですね。そのための資料を持ち込んで。

ところで、困るのは、寒暖の差です。昨日も書いたように、30度まで上がった翌日が16度です。福島、東京、大阪と移動すると、気温が大きく違うことがあります。もちろん天候も。これは困ります。
行き先の天候や気温を確認して、服装を準備するのですが。そんなにたくさん下着や服を持っては、移動しませんから。
私でもきついのですから、両陛下におかれては、お疲れだったと思います。

山崎外務審議官の活躍

カナダで行われたG7サミット。保護主義を唱えるトランプ大統領に対し、各国首脳が自由主義貿易で対立しました。各紙が、その生々しい協議の状況を、写真で伝えています。座っているトランプ大統領に、メルケル首相や安倍総理が詰め寄って、議論しているようです。
そのトランプ大統領と安倍総理の間で、首を突っ込んでいるのが、日本の山崎和之外務審議官です。首脳たちの後ろで、支えているのでしょうね。
はからずも、こんなに大きく写真に載りました。シナリオ通りの会議なら表には出てこないのでしょうが、混乱した際に顔がでてしまうのでしょう。

山崎くんは、時々このホームページに登場します。
ペンス副大統領と協議」「中国で事件に巻き込まれた時

第3波のグローバル化、2

先日書いた「第3波のグローバル化」の続きです。

私は、グローバル化=ものなどの国際的移動の進化を、次のように考えていました。
1 モノの移動 これは鉄道や船などによる運搬の発展に支えられ、大量の工業製品が、国境を超えて移動することです。産業革命期から始まり、19世紀20世紀です。

2 情報の移動 通信、特にIT技術の発展による、情報の瞬時による世界での伝達です。そこに乗るのは、文章といった情報だけでなく、お金=資金もです。これは、20世紀末から発展しています。

3 人の移動 モノと情報とくれば、次はヒトです。でも、これはまだ先のことと思っていました。
上の1と2は技術さえ発展すれば、金儲けのために容易にそれを利用します。しかし、人はそう簡単には移動できません。農業は土地とともにあります。農業の比重は下がりました。ビジネスマンが出張したり、有能な人が世界のどこにでも移住することはあります。しかし、多くの人は働く場所とともに、家族がいます。その上に、育った土地への愛着があります。そう簡単には、移住はできないのです。

ところが、このボールドウィン説では、人体は動かずに、ヴァーチャル技術によって、あたかも人が移動したかのような効果が得られるのです。
なるほど。とはいえ、人の体と住み家が動くこととは、少々意味が違うと思うのですが。

福島で植樹祭

昨日今日と、福島県で行われた植樹祭に行ってきました。被災地での植樹祭です。式の冒頭に、亡くなられた方々への黙祷をしました。

両陛下は、発災以来、何度も被災地を訪問してくださっています。被災者をねぎらい、元気づけてくださっています。7年経った被災地の現況を、見て頂くことができました。復興はまだ道半ばですが、徐々に避難指示が解除され、住民が戻りつつあります。
来年の退位が予定されている天皇陛下には、たぶんこれが天皇として最後の、被災地訪問になるでしょう。関係者のみんなが、感慨に浸っていると思います。
参考「陛下の被災地お見舞い

朝から断続的に降っていた雨も、陛下がご臨席になる頃には止み、式の間は降りませんでした。ただし、気温は16度と、とても寒かったです。昨日は30度だったので、よけいに寒く感じました。演技をする高校生たち、フラガールは、風邪を引かなかったかな。