今日は、神戸市での自治体災害対策全国会議に呼ばれ、講演をしてきました。貝原前知事と五百旗頭防衛大校長のご指名です。全国から約350人の災害担当職員が、集まっておられました。
私の役割は、今回の東日本大震災での、政府の取組を紹介すること、特に国と自治体との関係を解説しました。政府は、これまでにない取組をしています。断片的には伝えられていますが、改めて整理してお話ししました。私にとっても、この半年を整理する良い機会でした。
いつものように、レジュメと資料を用意して臨んだのですが、お話ししているうちに、あの大変だった頃を思い出して、ついつい脱線。熱くなるとダメですねえ(笑い)。でも、体験談を交えた方が、観客も興味を持ってもらえるでしょう(言い訳)。
最近は東北新幹線ばかりで、東海道新幹線に乗るのは、久しぶりです。
昨夜は、福島県から帰宅したのが深夜。今日は4時半起きで、神戸へ。講演が終わったら、とんぼ返りで職場へ。私の帰りを待ち受けている職員たちが、相談に押し寄せ、さらに官房長官や大臣への説明も入って・・・。
明日は、岩手大学で地方財政学会の震災復興のパネルディスカッションです。少しでも多くの人に、今回の災害から学んだこと、政府の対応などを理解してもらえるよう、都合が付く限り出かけましょう。
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講演
早稲田大学学生の感想文
暮れの12月14日に、早稲田大学に講義に行きました。牛丸先生が、その時の学生の感想文を送って下さいました。約150人分です。皆さん紳士的なのか、先生が「誘導」して下さったのか、おほめの言葉が多く恐縮です。ありがとうございます。
彼らの多くは20歳で、1991年のバブル崩壊後の日本しか知りません。私が数字で示した、それまでの経済発展や地域の変化について、あらためて驚いた学生が多かったです。「日本もすごい国なのだ」「ニュースでは日本はダメな国だとばかり言いますが、そうでもないのですね」とか。
また、先生の授業と重複しないように、地方財政によって地域でどのような成果が上がり、どのようなことができていないかをお話ししました。これについても、「ふだん聞けない話だった」と喜んでもらえたようです。
もっとも、私の話の骨格は、この10年間、ほとんど変わっていません。日本の停滞は、既に20年間も続いているのです。戦争に負けた昭和20年を起点にすると、20年後は昭和40年です。39年には東京オリンピックを開催し、43年(1968年)には西ドイツを抜いてGDPが世界第2位になりました。20年間というのは、それくらい「長い」期間です。
何を変えなければいけないか。それは、みんながわかっています。実行できない私たちに、責任があります。そして、借金は積み重なり、アジア諸国はどんどん追いついてきて、追い抜いていきます。
ところで、近ごろは学生さんと話すと、「年の差」を感じます。こちらも意識するのでしょうが、相手の方がもっと意識しているようです。無理もありませんね、私は、彼らの父親あるいはそれより年上の年代なのですから。さらに、官僚という職業が、距離をつくるようです。感想文の中にも、「官僚=悪い人と思っていました」という記述がありました(笑い)。確かに、56歳のおじさん官僚は、学生諸君からは、とっつきにくい「人種」なのでしょうね。
消防大学校上級幹部研修
今日は、消防大学校の上級幹部科で、人間関係論を3時間講義。担当教官が、私を指名してくれました。人使いの荒い学校です(笑い)。
上級幹部科は、消防長やその手前の人たち、すなわち各消防本部のトップ級の人たちです。私は、県の総務部長の時など、若手職員の研修は良く引き受けました。その成果が『明るい係長講座』(初級編、中級編)です。その上級編とも言えますが、今日のような幹部の方に気をつけて欲しいことは、係長とは違います。係長講座は、これから伸びる人や伸ばしたい人向けですが、幹部講座は、責任者としての振るまいかた、組織を上手に運営して良い成果を出こと、そして部下を育てることです。
引き受けてから、講義ノート(話す内容)を作るのに、いささか苦労しました。しかも3時間です。もっとも、話す内容と伝えたいことを整理してレジュメを作ったら、後はそんなに難しくなかったです。これまでの社会人生活33年間で、いろんな経験をさせてもらいました。レジュメにそって、私の失敗談、県庁・国の府省・総理官邸で勉強し考えたことを盛り込み、お話しすればよいのです。私も若くして管理職になり、組織・職員・仕事の管理を勉強しました。振り返ると、その勉強が私の職業人生でしたね。今もですが。
このような話は、抽象論をしても頭に入りません。実例を入れ、観客の皆さんに考えてもらう、『そうだ』と納得してもらうことが必要です。さて、どの程度、皆さんに伝わり、評価してもらえたでしょうか。私が、一人で満足していてもダメですからね。
政策研究大学院で講義
今日は夕方から、政策研究大学院大学で講義。日本の行政の成果と課題を、お話ししました。院生の方、しかも地方公務員の方が多いので、話しやすかったです。
これからの時代は、これまでの延長ではダメです。新しい発想で考えてもらうために、極端に物事を単純化してお話しし、議論を吹きかけました。学生の方は、戸惑われたかもわかりません。
しかし、そんなに非現実的なことを、話しているつもりはありません。駐車違反の摘発業務や刑務所が、民間委託される時代です。命を預かる医者の多くが民間人で、教育の多くを私学が担っているのです。「これまで官(公務員)がやっていたから」という思考は、捨てて考えましょう。
何人かの受講生から、感想と質問を送っていただきましたが、返事は明日以降にします。しばらくお待ち下さい。
早稲田大学で講義
今日は、牛丸聡先生のお招きで、早稲田大学政経学部で、地方財政について講義をしました。先生の地方財政論の授業の一コマを、私が受け持ったのです。かつても、お話しにいっていたのですが、久しぶりです。
地方財政の仕組みについては、先生が講義しておられるので、私は角度を変えて、地方行財政のこれまでの成果と、現在直面している課題についてお話ししました。数人の学生を除いて、熱心に聞いてくれました。ありがとうございました。学生の皆さんが、少しでも地方行財政、そして日本社会に関心を持ち、知識を深めてくれると、うれしいです。
明日は慶応大学で講義なので、2日間で早慶を制覇です(笑い)。