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社会

インターネットでの不適切広告削除

NHKウエッブニュースが「ヤフー 掲載認めない広告件数 初公表 昨年度は2億件超」(8月24日掲載)を伝えていました。「ヤフーの公表

・・・IT大手のヤフーは広告の表現や画像が不適切だとしてサイトへの掲載を認めなかった数を初めて公表し、昨年度1年間で2億3000万件余りに上ったことを明らかにしました。
ヤフーは運営するさまざまなサイトで広告を掲載していますが、内容が不適切な場合は掲載を認めず、24時間態勢で審査しています。

社内の基準に沿って掲載を認めなかった表現や画像などの数をこのほど初めて公表し、昨年度1年間で2億3000万件余りに上りました。
このうち、肌の露出が多い画像など利用者に不快感を与えるとされた事例が17%を占め、次いで明確な根拠がないまま「世界初」や「No.1」などとうたい、誇大表示とされた事例が14%となっています。
また、医療機関の広告で、所在地が海外だったり連絡先などがなかったりした事例も5%ありました・・・

大変な労力がかかっているでしょう。でも、これも、インターネットサービス提供事業者の責務でしょうね。

バチが当たる

8月13日の読売新聞解説欄「バチが当たる 信じる本音は」から。
・・・読売新聞社が今年3~4月に実施した全国世論調査(郵送方式)で、バチがあたることが「ある」と答えた人が76%に上った。単純比較できないが、56年前の1964年調査(面接方式)では「ある」が41%で、半世紀を経て割合が大幅アップした・・・

・・・なぜ、バチがあたるべきだという意見が増えたのか。
近畿大の村山綾准教授(社会心理学)は、社会の仕組みが公正になってきたからだと説く。実際、戦後の社会は男女差別の撤廃など「公正さ」の実現を一つの目標としてきた。社会の仕組みが公正に近づくほど、「不正には罰を」という考えが強くなるというわけだ。
<がんばった人は報われる><悪事は必ず罰せられる>
不正を認めない根底には、多くの人に共通するこれらの感覚がある。社会心理学で「公正世界信念」と呼ばれる心理だ。
ただ、村山准教授は「公正さ」だけでは説明不足だとみる。
「世界は公正だという考えは一定程度成功している人に強く出る。一方、社会・経済的に報われない人は『世界は不公正だ』とみなす傾向があり、不公正な社会を作り出した人には罰が与えられるべきだと考えがちだ。バチが広く受け入れられているのは、不公正な社会への不満が含まれるからだろう」・・・

これだけでも興味深いのですが、次の事実も驚きです。
・・・世論調査結果を年代別にみると、若い世代の方が「バチがあたる」と考える傾向がみられた。18歳から50歳代までの各年代はいずれも80%以上になったが、60歳代は74%、70歳以上は63%だった。1964年調査の傾向は逆で、若い世代ほど「バチがあたる」の回答が減っていた・・・

そして、
・・・バチを信じる心には、格差への不満、他人への処罰欲求といった現代人特有の意識が隠れているのかもしれない。「バチがあたる」を「バチがあたれ」と読み替えられるならば、単なる迷信のなごりと軽く見ないほうが良さそうだ・・・
これだと、困ります。

使い捨て傘、年間8千万本

8月16日の読売新聞科学欄「貸し傘アプリで環境貢献」に、ビニール傘の問題が取り上げられていました。この記事は、スマホを使って傘を借りる仕組みを紹介しています。使い捨てを減らす試みです。

それによると、国内で年間8000万本のビニール傘が消費され、そのうち5000万本が捨てられているのだそうです。この数字には、驚きました。800万本、500万本でも多いと思うのに、一桁違うのです。

しかし、捨てられる本数との差は3000万本です。それが毎年続くと、4年で1億本になります。これも、にわかには信じがたいです。各家庭に、ビニール傘があふれかえりますよね。

女性の雇用 M字カーブとL字カーブ

8月14日の読売新聞解説欄、「女性の正規雇用 L字カーブ」が、女性の非正規雇用の問題を取り上げていました。
M字カーブはご存じですよね。女性の就業率が20代に上昇し、出産・育児期に落ち込み、その後再び上昇します。グラフにするとMの字形に見えるので、こう呼ばれました。結婚、出産でも就業を続ける女性が増え(就業できる職場が増え)、M字カーブは解消しつつあります。
ところが、このM字カーブの中を見ると、大きな問題を抱えていることがわかりました。正規雇用が、20代後半に5割を超えますが、その後下がり続けるのです。「へ」の字の形をしています。これを90度左に傾けるとLの字形に見えるので、L字カーブと名付けたそうです。これはやや無理があるようですが。

非正規雇用でも、正規雇用と処遇や給料が同じなら問題はありません。ところが日本では、非正規雇用は正規雇用に比べ条件が悪いのです。新たな課題が見えてきました。

この問題は、連載「公共を創る」第47回「平成で進んだ男女共同参画」でも、取り上げました。実は、女性右筆に指摘を受けたのです。

チケットレス、乗車券は必要

JR東日本が、チケットレスサービスを宣伝していました。チケットって、乗車券・切符のことですよね。ということは、切符を買わなくても乗れる=無料ということでしょうか。インターネットで調べたら、次のように書かれています。

・・・スマートフォン・携帯電話の「チケットレス申込メニュー」から申込めば、駅で指定席特急券を受取ることなく、そのままご乗車いただけます。
スマートフォン・携帯電話の「えきねっと」のサイトにアクセスし、「チケットレス申込」メニューからお申込みください。申込完了後、購入完了メールが届きます。「購入完了メール」および購入完了の画面メモをご利用の端末に保存し、ご持参のうえ、ご乗車ください。
乗車券はSuica・モバイルSuicaなどをご利用ください。・・・
紙の切符を買わなくてもよい、ということのようです。紙でなくても、乗車券は買うのですよね。それを、「チケットレス」というのかなあ・・。外国人に通じるかな。

JRも、カタカナ語氾濫の犯人の一人です。そもそも、「JR、ジェイアール」という略称が通用していますが、これって日本語表記では使いにくいです。縦書きの文章の中に入れてみてください。小説家は苦労しているでしょうね。俳句の場合は、どうするのでしょうか。据わりが悪いです。「カタカナ語乱造者