カテゴリー別アーカイブ: 社会

行政-社会

変な日本語、カタカナ語

何度も書いていますが、私はカタカナ語(英語もどき、英語をカタカナで表記した日本語)が嫌いです。
地下鉄や鉄道の券売機での「チャージ」については「伝わっていないカタカナ語」で批判しました。「相手に通じないカタカナ語
さらに外国人が増えるのですから、英語もどきは、やめた方が良いです。日本語を学んだアジア各国の人にとって、辞書に載っていない「英語もどきカタカナ語」は理解不能です。

最近気がついたことに、町で見かける、自治体が設置している案内板・地図があります。「××区エリアマップ」と表示があり、その下に「AREA MAP」英語表記がしてあります。これって、誰に向けて作った地図なのでしょうか。
なぜ、「案内図」とか「周辺地図」と、表記しないのでしょうか。そして、「AREA MAP」と併記しておけば、国際的だと思っているのでしょうか。あなたの町の案内図などは、大丈夫ですか。

と、思いながら本屋に寄ると、『日本人が勘違いしているカタカナ英語120』(2019年、中公新書ラクレ)を見つけました。いくつかの単語・言い回しを見ると、「これもおかしいのか」と気づくものがあります。

サイバーセキュリティ

谷脇靖彦著『サイバーセキュリティ』(2018年、岩波新書)が勉強になります。著者は、総務省のこの分野の第一人者です。

コンピュータがネットワークでつながることで、私たちの仕事や生活は、とても便利になりました。このホームページを日本や世界から簡単に見ていただけるのも、そのおかげです。ネットショッピングも、便利ですよね。もはや、これなしでは仕事や暮らしは成り立ちません。
しかしその便利さが、犯罪を生み、対策を難しくしています。世界中どこからでも、匿名で、費用をかけずに、盗みに入ることができるのです。標的の組織を混乱させることも。戦争にも使われているようです。

サイバーセキュリティという言葉は、ニュースで聞かれることも多いでしょう。サイバー空間、すなわちコンピュータがネットワークでつながった空間での、犯罪や事故への対処です。企業や役所が狙われますが、毎日インターネットを利用している私たちも、被害者になります。
困るのは、被害者になるだけでなく、コンピュータが乗っ取られて加害者になる場合もあることです。
電子メールについていた添付ファイルを開いたら悪いウイルスに感染して、それがあなたとつながっている友達に拡散するとか。「私には関係ないことだ」とは言っておられないのです。

毎日多くの組織や個人がサイバー攻撃を受けています。「サイバー攻撃を受けているかいないかの違いではなく、サイバー攻撃を受けたことに気づいているかいないかだけの違いだ」だそうです(はじめに)。
交通法規と同じくらいに、サイバー攻撃への対処は、身につけておかなければいけない知識です。本書は素人にもわかりやすく解説されています。お勧めです。

シニアビジネスの読み違え

日経新聞連載「平成の30年 高齢化先進国」、2月2日は「シニアビジネス 模索の末に見えた解」でした。

・・・平成に入りバブル景気が終了。どこかに隠れた有望市場はないか。勘のいい企業が目をつけたのが高齢者だった・・・2000年を過ぎた頃、高齢者マーケティングは一気に過熱する。団塊世代が60歳を迎え始める2007年問題が注目され、退職金と自由時間を手にした「人口の山」を狙う企業が急増したからだ・・・
・・・シニア専門のマーケティング会社や企画も行き詰まった例が多い。多くの企業で定年が延長となり自由時間を手にしそびれたり、リーマン・ショックや地価下落で資産が目減りしたりといった外部要因もある。しかし最大の原因は、企業が高齢者の心理を読み違えたことではないか。

昔に比べ、長生きになり体力もある。しかし高齢者は高齢者であり健康、経済、孤独という「3K」不安を抱えている人は多い。しかも同じ「団塊世代」といっても、歩んだ人生の違いは大きい。仕事面での「成功」の度合いも大きな差がある。
家庭では、妻の多くは子育てを数年前に卒業し、同性の友人たちと自由な消費や交際をすでに楽しんでいる。「夫婦2人でゆっくり」というのは夫側の勝手な期待だった・・・

「家庭では、妻の多くは子育てを数年前に卒業し、同性の友人たちと自由な消費や交際をすでに楽しんでいる。「夫婦2人でゆっくり」というのは夫側の勝手な期待だった」という記述は、身につまされますねえ。

平成の30年間、敗北の時代

1月30日の朝日新聞オピニオン欄、小林喜光・経済同友会代表幹事のインタビュー「敗北日本、生き残れるか」から。

「平成の30年間、日本は敗北の時代だった」と発言されていることについて。
・・・テクノロジーは、さらに悲惨です。かつて『ジャパン・アズ・ナンバーワン』などといい気になっているうちに、半導体、太陽電池、光ディスク、リチウムイオンバッテリーなど、最初は日本が手がけて高いシェアをとったものもいつの間にか中国や台湾、韓国などに席巻されている。もはや日本を引っ張る技術がない状態です。
米中間でせめぎ合いが続く通信の世界でも、次世代規格の5Gに至っては、日本メーカーのシェアはごくわずか。牽引役は中国の華為技術(ファーウェイ)が先行し、北欧のエリクソン、ノキアがどうにか追随している状況です。自動車の自動運転や遠隔医療など次世代の基幹的技術になる5Gでこの有り様では、敗北と言わずに何を敗北と言うんでしょうか。

・・・そもそも失われた20年とか、デフレマインドの克服とかいうこと自体が本末転倒です。安倍晋三政権で、アベノミクスが唱えられ『財政出動、金融の異次元緩和を進めるから、それで成長せえ』といわれました。しかし本来は時間を稼ぐため、あるいは円高を克服するために取られた手段で、それ自体が成長の戦略だったわけではないのです。この6年間の時間稼ぎのうちに、なにか独創的な技術や産業を生み出すことが目的だったのに顕著な結果が出ていない。ここに本質的な問題があります・・・