岡本全勝 のすべての投稿

もう師走

今年も、あっという間に12月です。本当に、月日が経つのは早いです。今日は、締め切りが迫った別の原稿書き。先月は、大学の授業準備や、講演会が続いて、なかなか時間が取れなかったのです。体調も悪かったし。このあと年内は、もう一つ講演を引き受けていて、その準備がまだです。
この秋の講演は、道州制、市役所論、経済財政、再チャレンジ、そして文化行政と、まったく違った内容で、我ながらあきれています。さらに、年末恒例の苦しみ、年賀状書きが待っています。印刷は、早々と済ませたのですが。
よって、大連載の執筆は、遅々として進んでいません。三権分立を勉強しなおしたら、迷路にはまりこんでしまって。まとまった時間が取れず、推敲が進まず、もう3か月も、もがいています。
これまでの原稿を読んでもらったA記者は、「間口を広げたのは良いですが、どう収めるのですか」と心配してくれています。うーん、全体構図はしっかり作ってあるのですがね。

2007.12.2

時間が経つのが早いと言えば、この家に引っ越してから、2年が経ちました。先月には、工務店に来てもらい、2年点検を受けました。なじんでは来ていますが、まだ、ふるさとのような親密さは感じませんね。お隣のダイダイの木は、この夏に青い実をたくさんつけ、黄色くなってきました。わが家の夏椿はすっかり枯れ葉になり、椿はつぼみが膨らみつつあります。チューリップの球根も植えて、準備完了。

2007.12.01

今日は、慶応大学での授業。地方財政に入り、今日はミクロの観点から「市の財政」を説明しました。仕組みを聞いてもぴんと来ないでしょうから、いかに関心を持ってもらうかが、技の見せ所です。みんなの暮らしとどう関わっているか、救急車を呼ぶとどれくらいかかるか、どんなところから税金を取っているかなどなど。市の予算書も、実物を見てもらいました。
官庁会計と企業会計の違いを説明したり(公営企業は企業会計ですが)、第三セクターとの関係を説明したり、普通の教科書には出てこないことも。まあ、この分野は私の得意分野なので、しゃべることには事欠きません。でも、現場から離れてかなり時間が経っているので、それなりに努力が必要です。
授業も半分を過ぎたので、レポートの課題を配りました。受け取っていない学生は、来週受け取ってください。

国際社会での世間づきあい

28日の産経新聞に、岡本行夫さんが「インド洋に補給艦戻せ」を書いておられました。前半部分は、HPでも読むことができます。私は外交防衛には疎いので、勉強になりました。
イラクでの戦いと違い、アフガニスタンでの戦いは、文明がテロから自衛する闘争であること。
アフガンへの関与には、危険な順から、1アルカーイダ・タリバン掃討作戦(不朽の自由作戦)、2国際治安支援部隊(ISAF)、3地方復興チーム(PRT)、4インド洋海上阻止活動(MIO)がある。1はまさに戦い、2は治安維持支援だけどテロリストの標的になっている。3も護衛部隊がつくように危険、4は比較的安全。そして、日本がやっていた洋上給油活動は、これらの欄外にある、超安全な活動であること。
世界から40か国が参加しているが、危険な行為は他国に任せ、日本は安全な活動しかしなかっただけでなく、それも中断してしまいました。さらに、日本人の安全確保を、他国の軍隊に頼っているのです。
1991年の第1次湾岸戦争時に、金だけ出して他国から批判を浴びたことに比べ、日本は人を出しての貢献をするまでになりました。しかし、まだ「世間並みの付き合い」はできていません。

分権勧告があぶり出すもの

30日の読売新聞に、青山彰久編集委員が「分権改革推進委中間報告。官の抵抗、どうさばく」を解説しておられます。
・・「本当にこんな改革ができるのか」と多くの人が思うに違いない。中間報告に盛り込まれたほとんどの事項に、各省が反対しているからだ。同委員会は来年5月を目標に、中間報告を基にした第1次勧告を首相に行う。「省庁の壁を突破するのをバックアップするのは福田首相の情熱」と丹羽委員長は言う。今後は、来春が一つのヤマ場になりそうだ・・官の抵抗を首相はどうさばくか。「政と官」の関係を問う場面がありそうだ・・首相に勧告尊重の義務を課さない今回は、委員会が言いっぱなしで終わる危険はある。だが、委員会は、筋を通した勧告を作って首相に委ねれば、「最後は政治が決定する」と促すこともできる。政策過程が透明になり、首相の責任をはっきりさせることになるかもしれない・・