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民主主義が機能しないとき

毎日新聞12月25日「そこが聞きたい。民主主義国の政治劣化」、フランシス・フクヤマさんへのインタビューから。
・・民主主義に変化をもたらすのは、時間がかかるプロセスなのですね。なぜならコンセンサスを形成しなければならないし、利益集団の強い力にも勝たなければならないからです。
政治を衰退させる要素は2つあります。一つは、制度が新しい状況に対応できないこと。もう一つは、利益集団が国家を「占有」してしまう問題です・・

クリスマス・イブ

今日は、クリスマス・イブ。私は仏教徒なので、キリストさんの誕生日は、縁がないのですが。子どもの頃は、ケーキと靴に入ったお菓子が、うれしかったです。
ホワイトクリスマスのメロディー(I’m dreaming of a white Christmas ・・)もよいですが、JR東海の新幹線のコマーシャル、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は、今でもプラットフォームの映像と一緒に、メロディーが浮かびますねえ。「きっと君は来ない・・・」。携帯電話のない時代のお話です。インターネットで、当時の映像を見ることができるようです。
職員には、「今日は早く帰りなさい」と指示をして、異業種交流会へ。でも、こんなことが言えるのは、発災以来久しぶりです。
東京の六本木は、若い男女で、すごい人出でした。お店の人曰く「去年と違って、人出が多いです。洋食系レストランは、どこも満員です」と。
私たちは、おじさんと若手の男子が5人。和食で、日本酒でした。とほほ・・。
しかも、いろいろと厳しいご意見をいただきました。というか、若い人たちに、突き上げを食らう会でした(笑い)。参考になります。皆さん、復旧だけでなく、日本を良くしようと思っている、熱い人たちです。少しずつ、日本社会を変えていきましょう。

若手学者による現代日本政治研究

砂原庸介・大阪大学准教授が、年末恒例の「今年の○冊」を書いておられます。これは、基本的には出版された、現代日本政治の博士論文を紹介したものです。政治・行政学の出版物一般でないことが残念ですが、とても重宝なものです(感謝)。
今年も、さまざまなテーマで、立派な論文が出たのですね。いくつかは買ったのですが、読むまでに至っていません(反省)。

匿名発言の危険

12月23日の朝日新聞社会面「2ちゃん、匿名の代償 「身バレ」で失った信頼」から。
・・ネット掲示板「2ちゃんねる」から今年8月下旬、3万件以上の会員情報が流出した問題が、思わぬ事態を引き起こしている。相手をののしり、自作自演の書き込みをした人たちが、ネット上で次々と特定されている・・
・・気鋭の男性小説家(35)はこの秋、作家仲間や出版社へのおわびに追われた。
作家は2ちゃんねるの掲示板で、ライバル視していた小説家を「虚言癖がある」と攻撃し、別の小説家の作品が原作の漫画については、アンケートをした出版社を「打ち切り確定なのに資源の無駄」と批判。一方、自身を「(出版社が)『作家買い』をする例外中の例外」と自賛していた。
一連の騒ぎで、ネットで暴言や中傷を繰り返していたことが発覚し、仕事上の関係先や信頼を失った。
作家は取材に「相手を見下したい、おとしめたいという漠然とした悪意があった。相手の欠点とみた部分を、一方的に罵倒する書き込みは快感だった」と振り返る。賛同する書き込みを見つけると、快感がさらに増したという・・
・・匿名の書き込みが誰のものか、投稿主の身元がわかってしまうことをネット用語で「身バレ」という。2ちゃんねるの会員情報流出から4カ月たった今も、ネット上では誰の書き込みかを特定する動きが続いている・・
・・今回は会員情報に加えて、数十万件の書き込み履歴が流出したことで、個人が特定された。ただ、これまでも身近な人物が情報を漏らすなど、ブログや掲示板の投稿主が特定されたケースは多い。「ネットに匿名は存在しない。そう思って利用した方がいい」。
「ネットの記録性にも目を向けて欲しい」と注意を呼びかけるのは、ネット上のコミュニケーションを研究する関西学院大の鈴木謙介准教授(社会学)だ。ネットに記録された情報は拡散し、消し去ることは不可能に近い。検索も簡単だ・・
記事には、「ネット利用の心がけ5カ条」も載っています。参考になります。このサイトは実名ですが、特に5番目は、私も時々やってしまいます。
1 情報は漏れると心得よ~第三者の流出事故まで防げない。
2 匿名なんて、あり得ない~IPアドレスや履歴、足跡だらけ。
3 いつか、あなたも狙われる~過去の情報が特定の材料に。
4 失敗は闇夜とともに~夜中は気持ちが大きくなる。
5 飲んだら書くな 書くなら飲むな~お酒は判断を鈍らせる。

年末の3連休、年末の恒例行事

みなさん、3連休はゆっくりとされたでしょうか。私は、1日は出勤、2日間は自宅にこもって、年賀状書きに精を出しました。おかげで、かなり進みました。もっとも、先は長いです。
今年の正月にいただいた年賀状を見つつ、宛名を書きながら、その方を思い浮かべています。すると、ペンが進みません。年に一度の、ペン習字の時間兼思い出をたどる時間です。