1月16日のBS日本テレ 「深層NEWS」(22:00~23:00)に、鎌田浩毅・京大教授が、生出演です。
テーマは、「あすで阪神大震災25年 地震は予測できるのか?」です。
ご関心ある方は、ご覧ください。
月別アーカイブ: 2020年1月
コーヒー店、容器を持参
東北新幹線、私の乗る「やまびこ」は、車内販売がなくなりました。温かいコーヒーを、売りに来ません。缶コーヒーは余り好きではないの、東京駅のコーヒー店で淹れたてを買って乗ります。
先日、窓口を見たら、「マイボトルを持ってきたら、50円引きです」と表示があります。環境保護に少しでも役に立つなら、よしと。
キョーコさんに話したら、娘がかつて使っていた携帯用魔法瓶(金属の保温水筒)を出してくれました。で、14日朝は、それを持って窓口へ。
はい、ちゃんと50円引きで入れてくれました。魔法瓶は軽くて小さいのに、保温能力はすごいです。冷めずに熱いままでした。
毎週月曜朝、東北新幹線、東京駅から福島駅までの1時間半は、私にとって「動く書斎」です。邪魔も入らず、自分の時間を持つことができます。たいがい隣席は空いていて、広いのです。
温かいコーヒーを飲みながら。切り抜いた新聞や書類に、目を通します。原稿に手を入れることも。月曜朝で、頭もさえています。
悩みは、書類に集中していると、車窓の景色を楽しむことができないのです。
しかし、福島から東京への帰りの新幹線は、疲れていて、本を読む集中力は続きません。
日本の国益
1月13日の読売新聞1面コラム、田中明彦・政策研究大学院大学学長の「安倍外交7年 平和・繁栄・価値観で成果」から。
・・・しかし、そもそも現代世界において外交の評価とはどのように行うべきなのか。外交とは国益を最大化するための非軍事的手段による国際関係の処理である。そうだとすれば、本来、日本の国益とは何かが明確にならなければ評価のしようもない。現代における日本の国益とは何か。
抽象的にいえば、民主主義国の国益は、その民主主義プロセスが明示的・暗示的に定義する国の諸目的の実現にほかならない。多くの人々が大事だと考えること、これが国益である。
具体的に日本にあてはめてみれば、その国益は比較的はっきりしている。
第一に平和であり、日本の安全保障が侵害されないことである。
第二に繁栄であり、日本国民の生活水準を維持・向上させることである。
第三に国民が大事だとみなす様々な価値――自由、平等、法の支配などが維持・向上されることである。
いうまでもなく、細部を吟味していけば、いろいろと意見の違いはあるだろう。しかし、国益の大きな方向性としてそれほど異論はないのではないか・・・
かながわ政策法務研究会で講演2
1月11日に行った「かながわ政策法務研究会」。講演中の写真を送ってくれました。
不思議な場所でしょ。船橋市役所前にある、旅館玉川の大広間です。
大正10年(1921年)創業の、由緒ある和風旅館です。できてから、なんと99年、来年で100年です。木造建築で、文化財にも指定されています。太平洋戦争でも焼けずに、残ったとのこと。しかも、温泉が出るのです。
移民の日本社会への統合
是川夕・国立社会保障人口問題研究所 人口動向研究部第三室長の「移民受け入れと社会的統合のリアリティ――現代日本における移民の階層的地位と社会学的課題」(2019年12月2日、シノドス)が勉強になりました。是川さんの著書(2019年、勁草書房)の解説です。
日本が既に移民受け入れ国になっていることを指摘した上で、日本に来た移民たちがどのように日本社会に統合しているかを、数値を基に明らかにします。
これまでのマスコミ報道では、フィリピンパブで働く女性、農村での外国人花嫁、技能実習生の過酷な労働、コンビニや飲食店でのアルバイトなど、社会の底辺で働く外国人労働者という印象が強いです。そして、学校になじめない子供たちも。
是川さんは、そのような定番の見方を覆します。労働、女性、世代の視点から、私たちの想像とは違った、日本社会への統合が行われていることを明らかにします。
詳しくは原文、または原著を読んでいただくとして。著者の視点は、移民の日本社会での状況とともに、それを生み出す「日本社会の側」を明らかにします。
コンビニでのアルバイトや農村や工場での肉体労働だけでない、管理職、専門職、ブルーワーカーなどが、どのように会社で出世していくか。そこに、技能によって評価される専門職と、途中採用では出世できない管理職や正規職が見出されます。それは、日本型雇用慣行です。
女性にあっては、日本女性の日本社会における位置づけが、移民女性の日本社会への受け入れを規定しています。そこに、日本社会での女性の地位が浮き彫りになります。
原著を読めば良いのですが、たぶん届かないと思うので、この解説が良かったです。砂原庸介教授のブログで知りました。