アジア各国の世論調査

日経新聞10月8日の経済教室、猪口孝先生の「アジア全域で初の世論調査」は、アジア29か国・地域を対象に、生活の質に焦点を当てた世論調査結果を紹介しておられました。アジアの全ての国を対象とした調査は、これまでなかったとのことです。ただし、今回も、北朝鮮と東ティモールは外れています。
「子どもに対してどのような価値観や規範意識を植え付けたいか」では、日本は思いやりですが、他国は勤勉、独立、正直です。日本では、「他人」が強く埋め込まれています。他国は、「自己」です。
個人生活、社会関係、国家の強さという3つの視点から、重要性の順序を問うものもあります。
これまで、「日本人論」、「日本社会の特殊性」に関して、多くの本が出されました。でも、その大半は、印象に基づくものです。このような調査結果による「日本と他国の違い」は、説得力があります。もちろん、調査の際に本心を回答するか見栄を張るかによって、誤差は出ます。

国会待機、朝の3時半まで

今朝出勤して、メールを確認したら、国会班から「本日の国会待機は、解除です。お疲れ様でした」というメールが届いていました。それ自体は毎日のことなので、取り立てて言うことではありません。しかし、その発信時間が「3:36 AM」となると、尋常ではありません。
「どうしたの?」と聞いたら、今日の衆議院本会議での「特定秘密法案」質疑について、ある議員が、質問を朝の3時30分に提出したのだそうです。それまで、霞が関の全省庁の国会関係部局が、それを待って待機していたのでしょう。この法案ですから、復興庁は質問が当たりませんでした。当たった省庁は、それから答弁案を作ったのでしょうね。
じっと待っていた多くの職員、それからタクシーで帰った職員、帰らず泊まった職員・・。民主主義、政治主導、国権の最高機関などについて、考えさせられる事件です。
すみません、私は自宅の布団の中で熟睡していました。明日も、参議院本会議での法案質疑があります。職員は、今日は何時に解放されるのでしょうか。

分権改革の総括、その2

・・要するに、国の側も自治体の側も、急速に、所掌事務拡張路線に属する改革へと舵を切り始めているのである。地方分権改革が混迷し始めた最大の原因はこの点にある。
所掌事務拡張路線に属する改革は、国と自治体の間の意見対立、都道府県と市区町村の間の意見対立が先鋭化せざるを得ない改革である。それだけに、この路線に属する改革を進める際には、殊更に慎重かつ綿密な検討が求められる。にもかかわらず、戦前から繰り返し浮上しては消える特別市構想や都制構想、そして道州制構想は、いつまでたっても素朴な着想の域を出ない。これを実現すれば、あらゆる懸案事項を一挙に解決できるといった万能薬のような制度改革構想など存在しないのである・・
・・現在の第二次安倍内閣には、震災復興の促進、エネルギー政策の再構築、「アベノミックス」の推進、TPP交渉等々、きわめて多くの大きな課題への対応が課せられているので、これらに加えてさらに、地方分権改革に大きなエネルギーを割く余裕があるとは思えないので、地方分権改革については、当面は従前から継続している課題に着実に取り組むこととし、道州制基本法の制定は先送りすべきである・・

なぜ、あの時期に第一次分権改革が成功し、三位一体改革が挫折と言われながらも一定の税源移譲を実現したか。関係者の主張や陳情だけでは物事は動かず、時代の背景、政治の状況、関係者の努力、理論的裏付け、マスコミの支援などが重要であることが改めてわかります。
その点で、同じ会議で、谷隆徳・日経新聞編集委員が、「メディアは地方分権に飽いてきている?」と指摘しておられます。
なお、月刊『地方財務』(2013年11月号)で、小西砂千夫・関西学院大学教授が、「地方分権改革はどのように進んで来たか、どこへ行くべきなのか」と題して、西尾先生の資料を解説しておられます。

県外避難者への情報提供

福島県が、県外避難者のために、各地域で受けることができる支援の内容を、インターネットなどで提供しています。「県外避難者支援運営支援業務」。
交流会や相談会のお知らせ、利用できる常設の施設やスペースの紹介、無料相談窓口(法律関係、こころの悩み)、保育支援など。
これは、各地のNPOの協力を得て、東日本大震災支援全国ネットワーク(これもNPO)が運営しています。
岩手県のホームページ、受け入れ側として例えば北海道庁のページ東京都庁のページもご覧ください。

愉快な職員たち、その2

今日の放課後は、復興庁内のある班の打ち上げでした。レストランの小さな部屋を貸し切っての、パーティです。
前回に引き続き、今回も愉快な出し物で、盛り上がりました。今回は、前回(2013年5月22日)に懲りて、「岡本統括官2号」を出すことは、事前に禁止しておきました。それでも、知恵は出るものです。苦しかった仕事を、笑いの種にしてしまいます。参加者全員が、おなかを抱えて笑いました。
このような愉快な仲間たちのおかげで、職場が明るくなります。ありがとう。