玄関横の夏椿が、3輪花を咲かせました。先代を枯らしてしまったので、今年3月に植えてもらった2代目です。早速、花を咲かせました。土も入れ替えたのと、キョーコさんが毎日水をやってくれているので、今度は簡単には枯らしません。
先日から、小さな白い丸いつぼみが膨らんできたので、そろそろと思っていました。きれいな花なのですが、一日しかもちません。はかないところに、また価値があります。
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講談社現代新書、50年
講談社現代新書が、創刊50年だそうです。講談社のPR誌『本』で、その特集を組んでいます。
私も、高校生の頃からお世話になりました。岩波新書、中公新書に次いで、この新書を知りました。本棚にたくさん、あのクリーム色の表紙(前の装丁です)が並んでいます。最初は「軽いなあ」というのが感想でした。でも、それが持ち味なのですよね。それぞれの新書(出版社)で「文化」「社風」が違って、特徴があります。
講談社現代新書は、もちろん岩波新書を意識して作られました。そのほか、この特集を読むと、いろいろと創刊当時のいきさつが書いてあります。
戦前にあった岩波文化に対抗した講談社文化を生かしたこと。当時、講談社が落ち込んでいて元気がなかったこと。社内で反対が強く「講談社新書」と名乗ることができずに「現代」が入ったことなど。
岩波新書や中公新書とは違う路線を歩んだことは、正解でしたね。最近はいろんな会社が新書を出していて、本屋で目当ての本を探すのも大変です。
休日の靴
最近、うれしかったことに、靴があります。休日に履く靴を、買い換えました。これまで愛用していたのは、茶色のシンプルなローファー(バックスキンかな)です。靴べらも不要ですっと履けて、軽くて歩きやすかったのです。靴底を張り替えたりして、20年近く使いました。
休日に履くといっても、行くところは本屋、美術館、デパートと職場くらいです。善福寺川への散歩がてらのときは、別のジョギングシューズです。忙しい仕事の時期は、めったに履くことがありません。だから、長持ちしたのでしょう(苦笑)。
さすがにくたびれてきたので、昨秋にデパートや靴店を見て回り、いろんなものを試した上で、よく似た形のものを買いました。キョーコさんに付き合ってもらって、それなりに格好の良いのを選びました。ところが、試着(試し履き)したときは良かったのですが、何度か外出すると、しっくりこないのです。
靴って、サイズだけでは、足に合わないときがありますよね。だから、皆さん、店頭で試着します。私の足は甲高幅広で、3Eなどを選びます。横幅に合わせたのですが、縦の長さが合っていなかったようです。中敷きを入れてみたり、履いているうちに慣れるだろうと、いろいろやってみたのですが、気になります。服やズボンなら、少々のズレは辛抱できますが(もっとも、小さすぎるのは無理です)、靴は歩くたびに、気になって仕方ありません。
ついに決心して、暮れに、もう一度買い換えることにしました。今度は、方針を転換して、紐靴に。履くときに、いちいち紐を結ぶ必要があります。ところが、今度の靴は、本当に足に合うのです。年末年始、1月の休日に履いて歩いたら、ぴったりで気持ちの良いものです。子どもではありませんが、大げさに言うと、「歩くのがうれしくなる」でしょうか。
で、数回しか履かなかった靴は。田舎の父に送ったら、「ちょうど良い」とのことで、めでたしめでたし。
蔵書の苦しみ、2
蔵書が増え、家にあふれる原因を考えました。主な原因は、次の通りです。
1 本を買うだけのお金が、そこそこある。
お金がなければ、本は増えません。学生時代は欲しい本がたくさんありましたが、財布と相談して、あきらめていました。社会人になって、ある程度は、本を買うだけの余裕が出ました。
「そこそこある」というのは、大金持ちだったら、広い書庫を造るでしょう。すると蔵書は増えても、悩みは増えません。
2 家に、少しスペースがある。
置く場所がないと、蔵書は増えません。学生時代の下宿では、限界があります。しかし、持ち家であれ賃貸であれ、家ができると、蔵書は増えます。
最初は本棚。しかしすぐに満杯になり、机の周りに平積みされます。次は、布団の周囲、さらに階段の片側と。これが、本が空間を浸食していく、お定まりのコースでしょう。
これまた、広大なお屋敷に住んでいたら、悩む必要はありません。
3 買った本を読まない。
実は、これが一番の原因です。買った本を読むという習慣があれば、その本を読み終えない限り、次の本を買いません。しかし、いろんな本を同時に読んでいるという言い訳の下、買った本を読まずに次の本を買うから、こんなに増えるのです。
「買った洋服を着ない」「タンスの肥やし」という表現がありますが、同じようなものでしょう。
4 本を捨てられない。
そして、これが、とどめです。どんどん増える片方で、同じだけ捨てれば、増えないはずです。でも、捨てられないのですよね・・。
蔵書の苦しみ、3
「蔵書の苦しみ、2」(8月14日)に、読者から反応がありました。「次のような趣旨を、5に加えてください」とのことです。
5 図書館の本を、利用できないこと。電子書籍を、使いこなせないこと。
ご指摘の通り。ただしこの指摘は、3に通じるところがあります。読むために本を買っているのではない、買って溜めることに喜びを見いだしているということです(反省の色なし!)。表題の通り、「読書の苦しみ」ではなく、「蔵書の苦しみ」なのです。