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社会

山奥を訪れる外国人

2月25日の福島民友新聞に「奥会津に訪日客急増」という記事が載っていました。
昨年1年間に奥会津7町村の宿泊施設に泊まった外国人は、延べ2153人で、前年比1.7倍だそうです。
7町村は、柳津、三島、金山、昭和、只見、南会津、檜枝岐です。
2015年には459人だったのが、3年で5倍近くに増えています。
JR只見線から眺める絶景や、情緒あふれる温泉を目当てに、訪れるのだそうです。
会津若松へは行った人もあるでしょうが、そこからさらに山奥です。日本人もあまり行かないところです。

奥会津に押し寄せる外国人、只見線はラッシュ状態」という記事を見つけました。

大量消費の時代、まだまだ工夫ができる

2月11日の日経新聞、ジョン・ギャッパー、ファイナンシャル・タイムズのチーフ・ビジネス・コメンテーター「消費財も再利用する時代」に、次のような数字が載っています。
イギリス、エレン・マッカーサー財団によると、全世界の消費・活動を支えるために、金属からバイオマスまで、一人あたり年間約10トンの原材料が使われています。
製品の大半は再利用されずに捨てられます。リサイクルされるプラスチック包装は14%です。
マッキンゼーの推計では、ヨーロッパでは、自動車は廃棄されるまでの92%の時間が乗車されず、31%の食品が捨てられています。

「一生買い換えが不要な製品ばかり作っていたら、企業は経営が成り立たない。それでも買い換えを減らすためにできることは多い。
まず包装材だ。詰め替え可能な容器を増やせば良い」
このほか、所有でなく利用に対価を払うことを提案しています。
原文をお読みください。

変な日本語、カタカナ語

何度も書いていますが、私はカタカナ語(英語もどき、英語をカタカナで表記した日本語)が嫌いです。
地下鉄や鉄道の券売機での「チャージ」については「伝わっていないカタカナ語」で批判しました。「相手に通じないカタカナ語
さらに外国人が増えるのですから、英語もどきは、やめた方が良いです。日本語を学んだアジア各国の人にとって、辞書に載っていない「英語もどきカタカナ語」は理解不能です。

最近気がついたことに、町で見かける、自治体が設置している案内板・地図があります。「××区エリアマップ」と表示があり、その下に「AREA MAP」英語表記がしてあります。これって、誰に向けて作った地図なのでしょうか。
なぜ、「案内図」とか「周辺地図」と、表記しないのでしょうか。そして、「AREA MAP」と併記しておけば、国際的だと思っているのでしょうか。あなたの町の案内図などは、大丈夫ですか。

と、思いながら本屋に寄ると、『日本人が勘違いしているカタカナ英語120』(2019年、中公新書ラクレ)を見つけました。いくつかの単語・言い回しを見ると、「これもおかしいのか」と気づくものがあります。

サイバーセキュリティ

谷脇靖彦著『サイバーセキュリティ』(2018年、岩波新書)が勉強になります。著者は、総務省のこの分野の第一人者です。

コンピュータがネットワークでつながることで、私たちの仕事や生活は、とても便利になりました。このホームページを日本や世界から簡単に見ていただけるのも、そのおかげです。ネットショッピングも、便利ですよね。もはや、これなしでは仕事や暮らしは成り立ちません。
しかしその便利さが、犯罪を生み、対策を難しくしています。世界中どこからでも、匿名で、費用をかけずに、盗みに入ることができるのです。標的の組織を混乱させることも。戦争にも使われているようです。

サイバーセキュリティという言葉は、ニュースで聞かれることも多いでしょう。サイバー空間、すなわちコンピュータがネットワークでつながった空間での、犯罪や事故への対処です。企業や役所が狙われますが、毎日インターネットを利用している私たちも、被害者になります。
困るのは、被害者になるだけでなく、コンピュータが乗っ取られて加害者になる場合もあることです。
電子メールについていた添付ファイルを開いたら悪いウイルスに感染して、それがあなたとつながっている友達に拡散するとか。「私には関係ないことだ」とは言っておられないのです。

毎日多くの組織や個人がサイバー攻撃を受けています。「サイバー攻撃を受けているかいないかの違いではなく、サイバー攻撃を受けたことに気づいているかいないかだけの違いだ」だそうです(はじめに)。
交通法規と同じくらいに、サイバー攻撃への対処は、身につけておかなければいけない知識です。本書は素人にもわかりやすく解説されています。お勧めです。