カテゴリー別アーカイブ: 仕事の仕方

生き様-仕事の仕方

退職、3

ようやく、国会議員への挨拶回りを、終えました。といっても、議員会館を回っただけです。閉会中、参議院選挙中なので、議員本人は、ほとんどおられません。秘書さんたちも、多くは選挙応援で留守です。留守の部屋には、退任挨拶と書いた名刺を入れておきます。参議院議員会館、衆議院第2議員会館、第1議員会館を、12階から順次下まで回るのは、けっこうな運動量です。1階ごとに、議員の部屋が24あります。
今回は、金曜日午後に参議院議員会館を、今日月曜日午前中に衆議院第2議員会館を、そして午後には第1議員会館を回りました。それぞれ途中で、汗びっしょりになります。ところどころ親しい部屋で、休憩+冷たいお茶を補給しながらです。何人かの議員は、お会いでき、秘書さんにも、お話しすることができました。皆さん、ねぎらいの言葉をくださいました。
課長補佐の頃、総務課長の頃は、この議員会館(建て替え前の建物)を仕事場にして、走り回っていました。その頃お世話になった議員さんたちは、与野党を問わず、長老を除いてバッジを外しておられます。そのようなことを考えながら、挨拶回りをしました。明日は、福島で仕事です。

なぜか忙しい1週間

またまた、怒濤のような1週間が過ぎました。退職して民間人になり、非常勤職員になったはずなのに・・・。仕方ありませんね。福島と東京と、2か所に仕事場ができたので、それも忙しさを助長しています。
挨拶回りも十分にできていません。もっとも、これまで異動の度に、ゆっくりと挨拶回りができたことはありません。常に、その日から仕事に追われて。しかし今回は、公務員人生が終わった節目です。落ち着いたら、ご挨拶に参ります。いただいた電子メールに返事を書くことも、遅れています。
昼も忙しいですが、どうしても、夜が足りません。いろんな方が、「慰労会をしよう」と言ってくださるのですが。国会議員、マスコミ、企業、NPO、研究者、友人、同業他社。身内の方は後回しにして、異業種の方との意見交換会を優先します。日程調整しながら、「土曜と日曜なら空いているのですが」と言って、嫌われています。実は、それらの日にも入れているのです。
「全勝さん、忙しいでしょうから、落ち着いたら懇談会をしましょう」と言ってくださる方が、うれしいです(すみません)。いつになるやら・・・。このホームページに書こうと、温めてある記事もあるのですが、順次載せますわ。

退職、2

昨日は、岩手、宮城、福島県知事に退任のご挨拶をして、そのまま福島泊まり。マスコミの皆さんを中心に、まずは挨拶回りをしました。夜は、早速、地元の方と異業種交流会・意見交換会でした。
この5年間、マスコミが客観的な報道をしてくださったことに、感謝します。これまでだと「遅れている復興」とか「被災者の気持ちに立っていない行政」といった、おきまりの批判報道がされたのでしょうが。今回の大震災では、そんな定番報道ではなく、被災地を取材した報道が多かったです。もちろん、私たちには耳の痛い指摘もありましたが。抽象的な「遅れている批判」では、対応のしようがないのです。「××地区の○○事業が・・・」と指摘されれば、私たちも対応できます。東京で取材していても、復興のニュースは書けないのです。これからも、現場の事実に基づいた指摘をしてください。私たちが気づいていない点を指摘してくださるのは、ありがたいことです。

TBSのインターネットで、私の記者会見を載せてくれたそうです。http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2803543.html
・・・「官僚人生の最後にこのような重大な仕事を5年間も引き続きさせてもらえたと。私にとっては嬉しいというか、やりがいがあった。これだけの仕事を責任負わせてもらうというのは官僚冥利だと思います」(退任した岡本全勝復興庁事務次官)
「行政の縦割りを廃し前例に捉われない」という信条のもと、これまでの官僚体制に挑戦し続けてきた「名物次官」の退任です・・・

退職

今日、辞令をいただき、事務次官を退任しました。また、内閣官房参与の辞令をいただき、福島復興再生総局事務局長に就任しました。民間人であり、非常勤の国家公務員です。勤務としては、週の半分を福島で、残りを東京で働くようです。空いた時間で、ほかの仕事に就くこと(兼業)もできます。
昭和53年4月に自治省に採用されてから、38年あまりの公務員人生でした。
未来はわからないものです。自分の人生も。よもや、復興庁の事務次官になるとも、総理大臣秘書官になるとも、予想していませんでした。
もちろん、いずれの仕事も、国家公務員の範囲内なので、そんなに驚くことではありません。また、それまでの私の経験を生かすことができたので、「図らずも」とか「青天の霹靂」ではありません。そのようなことでは、私を選んでくださった上司や、仕事の相手となった国民の皆さんに失礼です。いつも、「私以上にこの仕事ができる奴はいない」という思いで、仕事に取り組んできました。さまざまな活躍の場を与えてくださった神様に、感謝します。
私が公務員になって目指したのは、行政のプロです。そして、日本をよくするために、官僚の力量を発揮することでした。いくつも、これまでにない仕事をさせてもらい、新しいことに挑戦しました。「前例通りにする公務員」ではなく、「新しいことをする官僚」を目指していた私としては、ありがたいことです。指導してくださった先輩たち、応援してくださった皆さん、支えてくれた同僚たちに、感謝します。
振り返って、思うことはたくさんあるので、順次このホームページでも書いていきましょう。