15日の日経新聞「中外時評」は、平田育夫論説委員長の「信頼できる政府、ぜひ」でした。
・・企業の不正については公正取引委員会や金融庁が、厳しく摘発し処分する。また不正防止のため、法律で企業の内部統制を強化しつつある。だが、政府自身の内部統制の実態はお粗末だ。
不正の摘発や、政策が有効かどうかの調査には、会計検査院のほか、総務省の評価監視官と政策評価官が当たる。このうち評価監視官は地方を含め300人と小所帯ながら頑張っており、2004年秋には基礎年金番号を統一していない人が380万人にのぼる事実を指摘している。これは、宙に浮いた年金5千万件の該当者の一部である。ところが、この指摘は、厚生労働省に無視された。強制力がないから、頑張ってもむなしい・・
投稿者アーカイブ:岡本全勝
予告
この秋から連載を始める予定の、「行政構造改革」の予告を載せました。自分を追い込むための、予告です。
2007.07.16
教育改革
16日の日経新聞「教育」は、戸田忠雄さんの「学習者本位で学校改革、教員に競争原理必要」でした。
・・県立高校に勤務していたころ、懇談会に来た保護者が、正面玄関口から入ろうとして係の教師にたしなめられ、生徒昇降口に回るよう指示されている光景を目撃したことがある・・ホテルなどでは、お客は正面から入り従業員は横や裏の従業員入り口を使うのが通例だ。一体、学校の主人公は教師なのか、それとも学習者なのか・・
御指摘の通りです。私も常々、変だと思っていました。生徒の昇降口は、時には渡り廊下にある下駄箱だったりします。「偉い先生が、下々を教えてやるんだ」という思想が、建築の形に表れています。
・・規制改革会議がバウチャー制度を提言するのは、学習者の権利を擁護し拡大することでしか、学校は救えないとの信念からだ・・だが、既得権益を手放さざるを得ない組織とその同伴者の抵抗は、驚くほど強い・・
詳しくは、原文をお読みください。
政策の評価
14日の朝日新聞「時々刻々」は、アメリカのブッシュ政権が議会に提出した、イラク情勢に関する中間報告を、取り上げていました。そこでは、政権の戦略とともに、イラク政府が果たすべき努力目標が18項目示され、達成状況が採点されています。及第点を与えられたのは、半分以下です。
この報告は、議会が政権に義務付けたものだそうです。「努力目標項目は、議会が設定した。よって、判断基準の一部に過ぎない」と、国防総省高官が語ったとも書かれています。政権側が評価するのですから、客観的でないとの批判も出るでしょう。しかし、それが次の政策への判断材料になります。
政策の評価、そして議会の役割を、考えさせる教材です。日本では、多くの審議会や懇談会がつくられ、政策の議論がされます。しかし、それは新しい政策を検討することが、多いのです。実績を評価する第三者機関としての働きは、ほとんどありません。官僚の隠れ蓑といわれるゆえんです。
また、評価するためには、評価する項目と物差しが必要です。「おおむね問題ない」では、次への参考になりません。