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他流試合の勧め

私は、若い人たちに、「他流試合」の勧めを、説いています。
同じ職場や同じ業界、気心の知れた人と話すのは、それはそれで勉強になります。しかし、違う仕事や違う立場の人と話すことは、もっと勉強になります。私たちの知らないことを、学ぶことができるからです。また、当方の話をして、理解してもらえない場合も、なぜ通じないかが、勉強になるのです。
話が通じないのは、多くの場合、私たちの話が独りよがりであったり、業界用語であるからです。ノーベル賞ものの研究でも、周りの人に理解してもらえないと、評価はされません。まして、私たちの仕事は、住民や国民が相手です。「誰もわかってくれない」では、困るのです。
マスコミの人たちとも、同様です。「記者さんは、わかってくれない」というのは、記者の側に原因があっても、良い結果を生みません。勉強に来ている記者さんにすら説明できないようでは、住民にはわかってもらえないですよね。
もちろん、身内の人と話すのは楽で、特に話を聞いてくれる人はありがたいです。飲んでいると、楽しいです。自分が大将になった気分でも、あるいはお互いに傷をなめ合っている場合でも。しかし、進歩は少ないです。それに引き替え、他流試合の場合は、緊張し、苦労します。それが、役に立つのです。
若者諸君、身内と飲んでいるくらいなら、他流試合に出かけましょう。

暖かな一日

今日の東京は、おだやかな天気でした。先週までに、講演や一連の校長講話を終え、急ぎの原稿も出したので、身体も軽く、散歩をしました。
日向では、結構な暖かさでした。気温が10度とは、思えません。水仙が盛りで、ところどころで梅が咲き、足元ではタンポポも。善福寺川では、鷺と多くの鴨を見ることができました。春が近いのかと思うような、風景でした。でも、まだこれから、寒い2月があるのですよね。

大阪大学講演

今日は、大阪大学法学部に、講演に行ってきました。北村亘先生の依頼です。私が最近興味を持っている、「暮らしのリスクと行政の対応」について、お話ししました。具体事例を中心にお話ししたので、約50人の学生さんの反応も良かったです。しゃべっている私の方も、今日は満足しました。もちろん、反省点はいくつもありますが。少し、しゃべる勘が戻ってきたようです。
憲法学の棟居快行教授も、聞いてくださいました。ご挨拶したら、学生時代に福田歓一先生のゼミで一緒だったそうです。私はすっかり忘れていて、失礼しました。棟居先生曰く、「岡本さんは、美少年でしたよ」。うーん、そんな時代もありましたねえ。財政学の齊藤愼先生にも、久しぶりにご挨拶できました。

消防研究センターのロボット、テレビ出演

消防研究センターと三菱電機特機システム(株)が共同研究で開発した、消防活動支援ロボットが、TVドラマに「出演」します。
TBS系「ブラッディ・マンデイ シーズン2」という、テロ対策のドラマだそうです。警察特殊部隊の装備品として、3台のロボットが使われます。操縦装置に、消防研究センターと三菱電機特機システムのロゴがついているのだそうです。まずは、第1回(1月23日)です。ご関心ある方は、見てください。

田舎のレコード会社の快挙

富山県魚津市の小さなレコード制作会社が、クラシック音楽の賞を取りました。会社といっても、若林さんというご夫婦が、「若林工房」という名前で、クラシックのCDを販売されているのです。音楽之友社の「2009レコード・アカデミー賞」の音楽史部門を、受賞されました。大手のレコード会社と競争してです。
本業は、電気工事会社の社長さんです。奥さんが主にやっておられると、にらんでいるのですが。私は、「趣味ですか」と笑っています(失礼)。
ご夫婦とは、私が新川文化ホールでフルートを吹いたことから、知り合いになりました。といっても、向こうは筋金入りの音楽ファン、こちらは下手の横好き。公演を終えた打ち上げの席で、佐藤しのぶさんの前でフルートを吹いたという、恥ずかしい思い出もあります。
地方の小さな会社が賞を取るって、すごいですよね。でも、良い音源があれば、東京でなくても作ることができるのですよね。そして販売も、インターネット販売でできるのですから。「地方の会社が・・」という私の発想が、東京中心思考なのですね。この記事の標題には、快挙を際だたせるために、あえて「田舎の」と書きました。